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100文字SF

"100文字SF、集まれ!新しい船が来たぞ。えっ、死んだらどうしようって?馬鹿、SFが死ぬかよ。それにな、これだって100文字SFなんだ。"2020年発刊の本書はTwitter発表の約2千編から精選された二百編が収録された【イメージのフラッシュバック】が連続するハイスピード新感覚SF小説。

個人的にはようやく発売になった中国SF三体の2巻を片手に、ちょっとライトな作品も読みたいな。と本書を手にとりました。

さて、そんな本書はページをめくる都度、100文字で互いに直接的には関わらないSFだったりSFっぽくはない【不思議な世界が次々と展開していく】わけですが。なんともあっさりしているようで、試行錯誤を重ねて圧縮されたようなテキストの数々に著者の才能(と努力)が感じられます。

また、Twitterという横書きで発表された作品が書籍化されると【自然に縦書きになるわけですが】最初から縦書きで書かれた作品と違って【改行抜きに連続して掲載された各テキスト】を見ながら。良くも悪くも日本の縦書き文化も変わっていくのかな?とそんなことを考えたり。

新開誠作品のような映像的な作品を探す方や、通勤や通学の合間のちょっとした息抜きに物語に触れたい誰かにもオススメ。

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