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日本の文学墓全集

"みなさまは『墓マイラー』ってご存知ですか?文豪や武将など歴史上の有名人のお墓に参って思いをはせる そんな静かな行楽を趣味とする人たちのことで 近年密かなブームなのです"2015年発刊の本書は江戸から昭和期に活躍した都内にある文豪のお墓を裏話と共に紹介しつつ、近場スイーツも紹介した謎著。

個人的には、日本文学古典の読者会をしている事から興じて、文豪達についてもっと知ろうかな?と割と気軽に本書を手にとりました。

そんな本書は、太宰治から始まり、夏目漱石、芥川龍之介、樋口一葉、江戸川乱歩、十辺舎一九、小泉八雲、志賀直哉、川端康成、滝沢馬琴、井伏鱒二、谷崎潤一郎、林芙美子、池波正太郎といった文豪たちのお墓の形や【wikiにはのってない】資料に基づいた裏話、そして近場のスイーツを紹介しているわけですが。

企画として、意外に文豪たちの墓が密集、隣接していることから【小旅行エッセイ的には難しかったかもしれませんが】豊富な文献史料にもとづいた裏話は面白く。【読書会のネタ本として】大変参考になりました。

そして、某文豪異能力マンガの影響もあり、本書で言うところの墓マイラーは増えているようですが。いずれにしても、何かとインスタ映えを求める旅よりは静かというか【先人に想いを馳せる渋い活動】なので。私も色々落ち着いたら訪れてみようかな。と思ったり。

文豪裏話やスイーツに関心ある誰かに。また色々落ち着いた後の外出プランを夢想したい人にもオススメ。

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