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昔話に学ぶ《b》

昔話に学ぶシリーズも13作目…

物語やことわざ含めたら

実質、16作目となりました。

下書き保存されている物語たちも

途中だらけですが溜まってきてる...

初めてリクエスト頂いたので

お応え出来ればと思います。

嬉しくて、少々浮かれております。


今回リクエスト頂いたのは

「ゆきおんな」

妖怪として取り扱われている雪女

別名、

「ユキムスメ」、「ユキオナゴ」、「雪女郎」

「ユキアネサ」、「雪オンバ」、「雪ンバ」

「雪降り婆」、「ツララオンナ」

「カネコリムスメ」「シガマニョウボウ」など

多種多様に名称を変えて地方で語り継がれている

いわゆる民話ですね。

地方や時代、語り手によって

ストーリーも変わり

起源としては、

室町時代末期のお坊さんが話した

とされています。

白くて冷たい

線の細い美女

「死」を表す白装束を身にまとい

男に冷たい息を吹きかけて凍死させたり、

男の精を吸いつくして殺すという部分に関しては

共通しているのかな。

「雪の妖怪」として、

アニメやマンガ、ゲームのキャラクターにも

多用されている。

ドリフのコントでも

志村けんのだいじょうぶだぁでも

雪女のコントあったよね。懐かしい。


今回リクエスト受けたのは

「湯船に氷の欠片がわずかに浮かんでいた」が

エンディングストーリー

ともなると

話は雪女ではなく、

氷柱女房(しがまにょうぼう)かもしれない。

僕の大好きなまんが日本昔話から探してみる。

あらすじは以下…


切り落としたツララが

女に化けてやってきた話

昔、

村里離れた山の中に、

小屋掛けしている若者がいた。

本当は百姓なのだが、

それだけでは生活できず

冬になると猟をしないといけないのだ。

山は白一色になり、

若者の小屋には

沢山のかねっこおり(つらら)ができ、

その中でも毎年おなじ所に出来る大きなツララが

特に気にいっていた。

ある朝、

そのツララがさらに大きく成長して

入り口をふさいだ為、

若者は小屋の外に出ることができなくなった。

仕方なくツララを切り倒そうと

斧を振り下ろすと、

一瞬だが赤い血しぶきが散ったように見えた。

その夜、

ものすごい吹雪の中、

御高祖頭巾(おこそずきん)の

二十歳くらいの女が

若者の小屋にやってきた。

若者は気の毒に思い、

夕飯をたくさんご馳走し、

囲炉裏(いろり)を囲んでいろいろと話をした。

今朝の出来事である

ツララを切り倒した事に話が及ぶと、

女は険しい顔をして理由を尋ねた。

若者は、

里に年老いた病気の母がいる事、

毎日猟をしないといけない事、

本当は切りたくなかった事、

を女に話した。

優しい男の話を聞いていた女は、

「ぜひ嫁になりたい」と言いだし、

その晩のうちに若者の嫁になった。

深夜、

寒さで目を覚ました若者が、

隣に眠る美しい嫁を見つめながら

ウトウトしていていると、

女の声がした。

「私は切り倒されたかねっこおりです。

あなたを凍死させようと来たのですが、

優しいあなたを殺せません。さよなら」

若者は、

急いで女が寝ていた布団をめくると、

細くなったツララがそこにあった。


あれ?エンディング違った。

こっちかな…


ある寒い晩に、

そこにじんつぁとばんちゃばり暮しったけど。

その寒い晩に、

道通って来たれば、

道の脇にちょこんと坐ってだ小娘いだっけど。

ほして、ほの小娘、

「お前、なにしったんだ」

 て聞いだれば、大した話もすね。

「んだら、家さ行って話しろ」

ていうわけで、家さ連せて来て、

ほしてまず、温かい御飯食ったらええがんべの、

ほら、何食べだらええがんべていうたら、

「温かい御飯、きらいだ」

「ほだら、風呂さでも入ったらええがんべ」

 ていうど、

「風呂はきらいだ」

ていうわけで。

んでも、ほれ、掃除したり、洗濯したりして、

小まめに働いっだんだど。

ところが、ばんちゃ、

「お前、なんぼなえだて、

 若い身空で、風呂さ入ねなていらんね」

なて言うわけで、

びりびり風呂さ入っだんだど。

ほして行ってみたれば、

赤い櫛一枚と、雪の塊が一つ

浮ぎっだだけだけど。

んだから、はいつが雪女だったなぁ

ていうたったなて。

どんぴんからりん、すっからりん。


あら。かわいい終わり。

どんぴんからりん、すっからりん。

素敵な東北訛り。可愛らしい。

昔話だから男尊女卑傾向が強めではあるが

一旦それは置いておいて

さ。深読み。


勿怪の幸いっていう言葉があって

もともとは、

妖怪は幸福をもたらすものだとされてきた。

祟りや恐怖だけの存在ではなく、

時として幸福や教えを授けてくれる存在。

そう。

伝えたいことがあるから出てくる。

語り継ぎたい大事なことが隠されている。

雪女。雪。

日本には季節 四季という概念があり。

雪が降るのは冬の寒い時期。

地上の気温が3℃以下で、

上空1500m付近の気温が氷点下6℃以下の時

という一定の条件を満たさないと

雪が降ることはない。

湿度も関係していて、

湿度が低くないと雪は積もらないらしい。

そう。

日本はとても限定的なものが

毎年繰り広げられる。

その限定的な条件の下で訪れる雪

時間という概念が

密接に関係しているように思う。

時間は繰り返さない。

一度過ぎた時は戻せない。

そんな事は

割と一般的に言われていることだな…

ヒトの優しさ、思いやり、配慮

がちりばめられた昔話も多い。

今回の雪女も

優しさ温かさによって

結果

助かったり、櫛を頂いたりしている。

引き寄せの法則鏡の法則

っていうものがあって

ヒトに向けた優しさが

結果めぐり巡って、

自分の元に返ってきたり

自分の行動が相手の行動に影響する

自分の周りの環境やヒトを築いているのは

自らの行いや配慮

っていうのをNoteのコメント欄で学んだな。

結局

他人に向けているものだけど

自分にも影響するんだよね。

一期一会の精神ではないけど、

相手への配慮や行動って、

自分の生き方やその後の人生にも関わってくる。

その日その時の出来事

一つ一つを大事にしようね。

そんな思いが込められているのかな。


「しあわせ」や「ゆたかさ」を探求し、

最低限の幸福と社会的援助を提供する

それぞれの自己肯定感を満たし、

存在や居場所を与え

目的に向かって助け合う。

福祉ってね

ただただ一方的に

されるすることではなくて

結果互いに地域に社会に

巡り巡って自分に

影響するものだと思う。

苦手な方もいるかもしれないし

自分には関係ないって決め込んでるヒトも

いるかもしれないけど

関係ないってことは

全くない

誰しもお世話になる可能性があるもの

知っておくことからスタートするのも

悪くないと思うよ。


あ。雪っていう字のヨの部分は

彗を省略したもので

箒を意味するらしい。

昔の人は

雪は箒で掃ける雨だ

って思ってたんだってさ。

素敵だね。

どんぴんからりん、すっからりん。


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兄妹って様々な関わり合いをするけど

時に競い合うことで

絆が深まることもあるよね

これは本当に競ってるとこ。

仲良くするんだよ。


サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!