見出し画像

【Day18】ベトナム63省バイク旅(Khánh Hòa省編)チャンパ王国と、ニャチャン大聖堂と、ウクライナの友人と

最近思うのが、とにかく「音楽」って大事だなと。よく、「作業しやすいカフェ」特集みたいなので、WiFiの速度とかコンセントとか重要視されているけれど、そもそも98%のベトナムのカフェ(あとの2%は、最近流行り(?)のネットからあえて離れるタイプのカフェ)ではWiFiがあって、映像を問題なく見れるスピード。コンセントもあるし、近くになくても店員さんに頼めばだいたい延長コードを用意してくれる。その場合、あとは、周りの人々の「運」と音楽。

ニャチャンの海沿いの朝は、気持ちが良い。朝といっても、7時頃にはすでに道路が混み始めるので、6時頃の早朝だ。

6時50分頃。お目当てのカフェに到着。AN Cafe。ここは、市内に3店舗構えていて、どこも緑と木々に溢れている。到着時は、ほとんどお客さんがいなくて快適だった。

AN Cafe

英語とベトナム語表記で、写真も掲載されている 種類がとても豊富!

ベトナムのカフェって、だいたいメニューはとても分厚くて、たくさんの種類があるように見えるんだけれど、注文してみたら、「それ、無いです」と言われることが多々あって、早朝から朝食を食べる気満々だった私は「このメニューの中で、何がありますか?」と聞くと「全部ありますよ」とのこと。素晴らしい・・・!いや、メニューに書かれている食事があるのは当たり前のはずなんだけど、なぜか嬉しい。

考えて、あまりベトナムのカフェではお目にかからないボロネーゼパスタとドラゴンフルーツジュースを。

ボロネーゼパスタ 55.000VND

これがまた、最高に美味しい!ホーチミン市だと、数少ない高級ホテルくらいしか、このクオリティー無いんじゃないか?というか、きっと250.000VNDくらいしそう!それが、55.000VND!!最高でした。

この空間が、数時間後には満席になって賑やかになった

カフェで、次に行きたい場所を検索する。人気の観光地と知られるのは、ニャチャンビーチ、ニャチャン大聖堂、ポー・ナガール遺跡(チャンパ王国時代の寺院遺跡、10世紀頃に建築)、ニャチャン海洋生物博物館(フランス・コロニアル様式で建築された博物館、1923年築)。

そうか、ここにもチャンパ王国の遺跡があるのか。ミーソン遺跡の思い出がよみがえる。あの頃は、友人とタクシーで向かっていたな。

ゆっくりした後、10時頃から家族連れで賑やかになってきたので、移動することに。・・・と、そういえば、現金が残り10.000VND以下(60円以下・・・笑)だったのに気づく。店員さんに、「クレジットカード使えますか?」と聞くと、「現金のみ」とのこと。そうだよね。

「現金が無いので、ATM行ってきます!」と近くのATMを聞いて、また戻って来ると伝えて店を出る。なんという迷惑な客だ・・・笑 よく信じてくれるよなぁ~と思いながら、近くのATMでお金を引き出し、再訪。店員さんみんなに笑顔で、「ATM近かったでしょう?」と言われた。

バイクを道路に駐車していたら、店員さんが素早く並べてくれて、すぐに出しやすくしてくれていた。

ニャチャンにもあった、Jungle Coffee! 

ニャチャン大聖堂

中にも入れた ここだけ見ると、まるでヨーロッパを旅している瞬間を思い出す

欧州にいたとき、教会や大聖堂が私にとって「避暑地」であった。そして、英語ができなかった自分に、毎週向き合ってくれたコミュニティがあった、心の拠り所でもあった。

ポー・ナガール遺跡

大聖堂からバイクで8分程。目の前の橋が今工事中なので、またメインの海沿いの橋に戻る。

連休3日目。ここは、国内旅行の波が押し寄せていたなー。国内旅行の伸び世界一らしい。(まぁ、この世界一という言い方もどうかと思うけれど)混みあっていたけれど、入り口のチケットブースはとてもスムーズ。なぜなら、誰でも一律10.000VNDだから。そして、入場ゲートにカードを差し込んで入場。

インドの観光地の行列を思い出した。インドは、外国人観光客、インド人観光客、そして学生と異なるチケット料金を課す国のひとつで、とにかく観光地入場にID提示、確認、登録、チケット手書きで時間がかかる。そして、割り込んでくる人々もいた。

ENTRANCE CARD
駐車場カード(4.000VND)もロシア語表記があった

ニャチャンといえば、ビーチリゾートのイメージしか無い観光客も多いかもしれないけれど、私は、どちらかというと遺跡や廃墟が好きなので、たぶん、ニャチャンの中で一番興奮した場所かも・・・。まぁ、日中に行って、日陰で休みながら、スマホが暑くなりすぎて写真の機能が低下しながら、人込みを避けながら、というのは大変だけれど、それでも満喫できた。

Inner Drinkhub & Lifestyle
中心地の喧噪から離れて、小路にあるこちらのカフェは、植物に囲まれたオアシス。

この、店内を砂場にして無造作に椅子とテーブルを置くのが素敵
ベトナムはフルーツが豊富で、ライチは私のお気に入り!

しばらく、ニャチャンの歴史やカフェ、ロシア料理を調べていた。たぶん、私は今、昔の自分がやりたかったことができているんだと思う。慌ただしく、スケジュールを熟す旅から、その土地に浸る旅へ。そして、その土地の言語を操りながら。

何時かわからず、ランチなのかディナーなのかもわからないけれど、お腹がすいたのでBún thịt nướngで有名なこちらのお店へ。ここは、創業30年程で、今は若いスタッフの方々(娘さんかな?)が接客を担当している。注文してから、20秒ほどで来た。早い、安い、うまい!

夜は、ニャチャンに住むウクライナの友人と会う予定をしていたので、一度ホテルに戻って、友人が来るのを待つ。久しぶりに、バイクの後ろに乗る新鮮さよ。彼女は、ニャチャンに住んで5年程。ホーチミンでも仕事をしていたこともあり、今でも休みの日には、ホーチミンやダナン、ムイネー等、近くの場所に行っているのだそう。

自宅で、料理を作ってくれた

先日食べたロシア料理も、ウクライナ料理も、日本人の口にとても合うような気がする!トマトペーストのスープは野菜たっぷり!

友人は、家族は全員ウクライナにいると言っていて、「私は、もちろんときどき帰りたくはなるけれど、今帰っても仕事が無いし、何もできない。一度帰国すると、この国(ベトナム)には戻れない。ウクライナ人にはビザも発行されていない。」と。ワークビザも、数か月取るのは難しいので、1か月。ベトナム料理は口に合わないらしく、ほぼ毎日市場で野菜や米を買って、家で料理しているのだそう。

「ベトナム料理は好きじゃない。けれど、この国は『生きやすい』」

そう言っていた。言語の自由、信仰の自由があり、人々は優しい。近所の人々と会うと、みんな、彼女に笑顔で手を振っていた。

「知り合い?」と聞くと、「もちろん!マミ、私はここにもう5年もいるのよ。みんな私のことを知っているわ」と言っていた。そりゃそうだ、なんという愚問だったのだろう。「はは、現実世界のフォローワーがたくさんだね」と返した。

Sweet Secret

ご飯を食べた後、友人のお気に入りのカフェへ。Sweet Secret。ここのケーキが美味しいとのことで、歩いて向かう。ベトナムの街を、こんだけ(15分程・・・笑)歩いたのは、いつぶりだろう。

丁度良い甘さで、美味しい!!ベトナムは、あまりデザートを食べないので、美味しいケーキにありつくのってホーチミンでも難しいけれど、ここはもしかしたらベスト3に入るかも。

言語が読めないけれど、なんだか新鮮だな。

歩いていたら、めっちゃ人懐こい飼い犬が寄って来る

カントー市に住むクロアチア人の友人が、つい最近ベトナム人の近所の方からめっちゃかわいい犬をプレゼントされたそうで、Sugar(その犬の名前)を思い出した。動物を飼っている人々に、悪い人はいないと思う。

正直、私にとって、あのレシートが最初ロシア語なのかウクライナ語なのかを理解するのに苦労した。そもそも、ロシア語とウクライナ語は、どれほど違うものなのか。文字は一緒なのか?発音が異なる?文法?ベトナムのように、同じ国内でも地域によって異なる単語もあるのか?何も知らなかったけれど、まず、ウクライナ語は、「長年、冷遇されてきた言葉」なのだと。

ウクライナ語を使った文化活動も知識人を中心に試みられたが、ロシア帝国から弾圧を受け続けた。20世紀、ソビエト連邦が成立、ウクライナはソ連の一共和国に。スターリンの時代になると、ウクライナ語は再び冬の時代を迎えることに。第二次世界大戦後、ウクライナ語を使った文学作品は出版されるようになったが、ロシア語優位の中で「停滞の時代」が続く。当時、流行していたロックなどの西側文化を伝える数少ない雑誌はロシア語で書かれていた。そのため若者のウクライナ語離れも深刻で、ウクライナの若手歌手は次々とロシア語で歌う有様だった。1991年、ウクライナ独立。ようやくウクライナ語は独立国家の「公用語」となった。しかしウクライナ語がうまく話せないウクライナ国籍の人も多いのが現実。

そんなことが書かれていた。ちょっと、このベトナムとロシアの関係や、言語の違いや、異国に住むロシア人とウクライナ人や、ロシア料理、ウクライナ料理についてなどの話は、長くなりそうなので、またの機会に、しっかりまとめたいと思う。

ALPACA

行こうと思っていて、行けなかったカフェ。歩いているときに偶然見つける。思っていたよりも、ファンシーな見た目だった。もう少し、緑が欲しいかな。それでも、日本人の方も数名、このカフェについて書かれているので、是非ニャチャンに行かれた際は、行ってみて下さい~!

ベトナム・ホーチミン1区と3区にあるオシャレなカフェ探訪記18選

ちなみに、2022年7月~8月にかけてホーチミン市のカフェ探訪をしていて、結構周っていて時間かけて公開したものが、なぜか一度2019年に投稿して下書きに戻していたみたいで、日付が2019年のまま・・・。以下、2022年9月、最新のものなので、是非、読んでみて下さい~ホーチミン市に訪れる方には保存版になるはずです!

行った場所
AN Cafe 
ニャチャン大聖堂
ポー・ナガール遺跡
Sweet Secret
Inner Drinkhub & Lifestyle
Quán Bún Thịt Nướng 163

費用
宿泊代
260.000VND
ボロネーゼパスタ
55.000VND
ドラゴンフルーツジュース
55.000VND
ポー・ナガール遺跡入場料
10.000VND
遺跡駐車場
4.000VND
ライチティー
42.000VND
bún thịt nướng
45.000VND
ケーキ
65.000VND
合計:536.000VND

次回行きたい場所
Hạc Vĩ - Homestay & coffee
ロンタンギャラリー
Jungle Coffee Nha Trang
Alexandre Yersin Museum
TIỆM ĂN BAO CẤP LÊ THỊ
Bụi Coffee
U Volodi


創造の場所であるカフェ代のサポートを頂けると嬉しいです! 旅先で出会った料理、カフェ、空間、建築、熱帯植物を紹介していきます。 感性=知識×経験 மிக்க நன்றி