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尽きることのない意味に取り組み続けるということ【本:世界は存在しない】

哲学者マルクス・ガブリエル氏。以前、ドキュメンタリー番組のnoteを書いたけれど、その番組内や他の収録で「日本は哲学者にとって興味深い国」、「静寂が叫んでいるよう」、「日本はソフトな独裁国家」、「日本では自由に対する多くの制約がある」等と話していた。

新しい実在論=世界は存在しない
ポストモダンは人類救済の壮大な約束―宗教から近代科学を経て、左翼右翼両翼にわたる全体主義のあまりに急進的な政治理念に至るまでーのすべてが反故になってしまった後で、徹底的に始まりからやり直す試み

ポストモダンは、わたしたちに対して現れているかぎりでの事物だけが存在するのだと異議を申し立てた。

形而主義(カール・マルクス):すべてを包摂する規則が存在する
構築主義(代表はカント):規則を認識することは不可能

ゲーテ:色彩は存在する
ガレリオ・ガリレイとアイザック・ニュートン以降:色彩は存在していない?

著者:世界は存在していない、と同時に世界以外の全ては存在する
(ほかのすべての領域を包摂する領域は存在しない)

「子供の頃にはとんでもなく重要だったのに、今では些事にすぎないものもある。たとえば、綿毛になったタンポポ。わたしたち自身の人生のなかでも、さまざまな関心の連関は絶えずズレていく。私たちは自己のイメージも環境のイメージも変化させ、その瞬間ごとに、それ以前には存在しなかった状況に適応していく

なぜ世界が存在しないのかを理解するためには、何かが存在するとはそもそも何を意味するのかをまず理解しておかなければならない


哲学のなすべきことは、いつでもそのつど繰り返し一からはじめること

ソクラテス:私は自分が何も知らないことを知っている

著者「世界とは、成立していることがらの総体である」「存在すること=何らかの意味の場に現象すること」

哲学者と物理学者(例:ホーキング博士)
自然科学の世界像、意味と意義、芸術の意味、宗教の意味

著者「わたしたちが近くしている通りの在り方しかしていないものなど存在しない」

人生の意味とは、生きるということにほかならない。つまり、尽きることのない意味に取り組み続けるということ。



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