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こういう大人って信じられるのかもしれない【本:全ての装備を知恵に置き換えること】


・何が必要であるかを考える前に、何が必要でないかを考え、徹底的に使い手の側に立った装備を提供する

・商品の質が高かっただけではなく、この会社の、社会に対する姿勢に好感を持った

・「すべての装備を知恵に置き換える」ことは、過保護な日本の社会に、また、化学技術に頼りきった現在の世界に最も欠けていることだ。

・水や食べ物はどこからやってきて、どこに行くのか。実際にフィールドにでないとわからないことはたくさんあるものだ。

・「冒険なんて、どこにでもあって、自分で生み出せばいいんだ。複雑なものから、よりシンプル、より純粋なものへと追求していく過程というのは、全てが冒険なんだよ。」

・「未知の方角へずっといつまでも歩いていきたい」
日本社会に対して、妙に冷ややかな視点を持っていたように思う。世界中で得た経験を、いずれ日本にもち帰って子どもたちに伝えたい。

・「何でそんなに苦労をしながら旅をするの?」と尋ねてくる人はほっといて、ぼくはいつも一人で旅に出る。何かを見たい、感じたいと思ったら、迷わずに足を踏み出すこと。

・実際に体験し身体に記憶を刻みつけることは、自然に対する人間の驕りを取り払う最も明快な方法ではないか。実感することを重要視しなくなった現代において、この旅の記録は貴重だ。未知への好奇心を失いかけたり、最悪の状況に自分が置かれたと思ったら、これらのページをめくってみるといい。この本は、苦境を生きぬくヒントに溢れている。それぞれ違う場所を歩いてきた人の道筋は、いつも何の前触れもなく重なりあう。こうして人は自分が旅した世界を再び広げていくのだろう。

・自分の身体に意識的でいることだけは忘れたくない

・感受性と想像力:情報がないことは、逆に想像力を高め、見えないものを感じさせてくれる。そして、見えないものにこそ大切なものが含まれていることが多い。

・世界を知れば知るほど、日本が特殊だと気づく

・国境というのは不思議なもので、文化や習慣が同じ地域でも、その線が引かれただけで別々の国としてふたつに分断されてしまう。

・島国である日本は、陸路で抜けられる国境というものが無いので、海や空を越えることが異国への第一歩となるわけだが、それは世界地図を見渡してみると実は特殊なことなのだ

・「自分は今、生きている」と感じる瞬間

・「山で必要なものって、結局は普段の生活でも役に立つものばかり」

・同じものを身につけて、広い空間を移動し続けている。

・「学校を中心とした徒歩圏が世界のすべてだった日々をぼくは忘れない。インドの路上にはじめて立った衝撃は、対極にこの小さな世界がなければ生まれなかった」

・自分がいるところが嫌いで、どこかに居場所を求めて飛び出す、というのではない。狭い世界から出ていく勇気も興味もない若者を、見下ろしているのでもない。広い世界に出て、「こんなに知っている」と自慢げに言うこともない。世界の極地や都市を比較したり、批判したり、ということもしない。上から目線はどこにもない。読者にも行く先々でも。どこに行っても、その土地での滞在期間にかかわらず、「家」と呼べる場所を見つける。

・こういう大人って、信じられるかもしれない。大人になると、自分の生きてきた時間と経験がある分、知らない土地に行くと、自分の価値基準で判断したり、他と比較するものだと思っていた。衛生面は、治安は、食べ物は、
自然は、物価は・・・それらをランク付けて、最終的には「やっぱり日本が一番」なんて満足そうに言ったりして。でも、ここには比較もランク付けも出ていない。それぞれの場所に命があり、そこで生きている人たちがいる。そこにだけ与えられた食べものがあり、そこでしか見えないもの、そこでしか生きられないものがある。

・今、私がいるのもかけがえのない場所。外に出てみよう。もっと歩いてみよう。少しずつ歩き続けていけば、どこまでも遠くまで行けそうな気がする。

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