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スラムダンクでチームを作るなら

スラムダンクの新作映画の製作が発表された。
今回の映画がどんなものになるのかはまだ全くわからないけど、楽しみだ。
スラムダンクについて、書いてみたくなった。

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スラムダンクが、ジャンプで連載されていて、アニメの放送もされていた頃、僕はまだ幼少だったけれど、家には既巻が揃っていて、アニメも家族で楽しんでいたから、その人気ぶりについては肌で感じていた。
スラムダンクのカードダスやキーホルダーも集めていたし、ついでにバスケブームにも乗じて、「シカゴ・ブルズ」の牛のトレーナーも着(させられ)ていた。

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あの頃、兄がスラムダンクのゲームソフトを持っていて、よく対戦相手をさせられていた。

スラムダンクの試合の世界観を、当時のクオリティながら上手く再現していたゲームだった。

このゲームの何が良かったかというと、スラムダンクのキャラクターで夢のオールスター対戦ができるということだった。

オールスター対戦は、ゲームをある程度クリアしてから使えるシークレットモードだ。オープニング画面が流れているときに、秘密のコマンドを入力する。するとどこからともなく、「アンビリーバブルやぁ!」という声が聞こえてきて(陵南高校の彦一のお姉さんの声)、オールスター対戦ができるという仕様だった。

ちなみに、秘密のコマンドを連発すると、お姉さんのほうも連発してきて「アンビリーバブルやぁ!アンビリーバブルやぁ!アンビリーバブルやぁ!」と、ちょっとやかましかった。

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オールスター対戦では、ポジションごとにキャラを選んでチームを作るのだが、当然ながら、僕は強くてお気に入りのキャラを選びたがった。
ところが、いつも2Pを強いられていたので、自分が選びたかったキャラを1Pの兄に先に取られてしまうのだった。

どうやら、僕が低学年なのをいいことに、「こいつはどうせキャラの強さなどわかっていない」と踏んでいた様子だった。
そんなことはなかった。スラムダンクのキャラの実力については、原作を読んでちゃんとわかっていた。

例えば、(ここからちょっとマニアックな話になるが、)
ポイントガードだったら、宮城よりも藤間、藤間よりも牧、とか。
センターだったら、魚住よりも赤木、とか(花形と高砂は、魚住と赤木の間らへん)。
フォワードだったら、流川よりも仙道、とか(次点で福ちゃん、清田)。
3ポイントシューターだったら、三井よりも神(じん)、とか。

もちろん、バスケがチーム戦であり、個々の実力を比べるなど、野暮な話かもしれない。原作がチームワークの大切さを全面的に描き、それをバスケの魅力として教えてくれたことは大前提としてある。

とはいっても…。オールスターとして選出するからには、「バスケをよく知る」植草とか、「負けん気の強い」越野とか、「ディフェンスに定評のある」池上とか、当時の幼い自分は選ぶ気になれなかった。

ちなみに、このゲームは神奈川県大会編までなので、全国大会編の山王高校や豊玉高校の面々、愛知の星などは出てこない。
その代わり、津久武高校と三浦台高校というのが出てくる。が、三浦台は花道にダンクをかまされた奴しか覚えていないし、津久武の面々にいたってはアニメオリジナルの人たちなのでもっと知らないしで、はなから論外だった。

僕はとりわけ、海南の神が好きなキャラだった。3ポイントシューターに理屈抜きの憧れがあったうえに、神の驚異の得点率と、性格の良さそうな雰囲気がカッコ良く映っていた。
でも、神は兄がいつもちゃっかり取ってしまうので、たまにしか使わせてもらえなかった。

そこで僕は、(同じ3ポイントシューターの湘北のミッチーはすぐバテるしなぁ…せや!)
海南のもう1人の3ポイントシューター、宮益を重用した。
宮益も、シューターキャラとしてお気に入りだった。

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そんな懐かしのスラムダンクのゲームをYoutubeで見て、「そうそう、こんなゲームだった」と懐かしい気分に浸った。昔のものを検索してすぐに見られるなんて、いい時代になったと思う。

今の自分なら、スラムダンクでチームを作るときに誰を起用するだろうか。

やっぱり、神と宮益は外さないかもしれない。ツインシューターで攻めると思う。

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スラムダンクが漫画界の金字塔なのはもちろんなのだけど、今回の映画化によって、また世間で盛り上がってほしいと思った。

そういえば、小学5年生の頃、席替えで隣の席になった子とスラムダンクの話になって、「どの話が一番好き?」と聞いてみたことがあった。

「うーん……喧嘩のところかな」

わかる! 気が合う! と思った思い出。でも、どの話を答えられても同じように思ったかもしれない。

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