見出し画像

「生産性」を上げる教室

新学期が始まって2か月、
順調に学級経営が進んでいる教室、
ほころびが出始めてきている教室。

あなたの教室はいかがですか。

私が教師の駆け出しの2年間は後者でした・・
トラブルが絶えないクラス。

大声で叱っても、また同じことを繰り返す子どもたちに疲弊しました。

しかし、こうしたほころびが出るクラスというのは、
子どもたちが無意識に、自分のことしか考えない。
自分さえよければいい「消費的」な考えに陥っているからです。

また、仲が良いもの同士が集まるのは、
一見居心地がいいのですが、
それは仲のよいもの同士でいるだけで、
それ以外の子には関心がない・・

また、仲のよいグループからはじかれると、
自分の居場所がなくなる・・

高学年で女子の問題はこの原理に原因があります。

つまり、教室が自分ファーストの「消費的」なものである限り、
教室には「安全」、「安心」、「安定」の3つの「安」は存在しません。

教師は子どもたちに、
教室は「生産的」な空間であることを植え付けることが大切です。

新学期から2か月であればまだ間に合います。


「生産性を上げる教室」とは?

消費は使い切ること、
生産は作り上げること。

消費していけば食いつぶすだけで、やがて枯渇します。
生産していけば、豊かになります。

このイメージです。

もっと例えてみれば、
会社やスポーツチームを想像してください。

会社は生産をし、販売することで利益を得ます。
利益が出れば、社員の生活は潤います。

スポーツチームであれば、勝つことで、
チームの士気が上がる。応援する人が増える
という効果を挙げます。

生産性を上げる会社やスポーツチームは「仲良しクラブ」ではありません。
性格や価値観が違うもの同士が、同じ矢印を向くこと、
矢印の先に向かうために、お互いを理解し、共に行動するからこそ生産性を上げ、その成功体験が自信へとつながっていきます。

つまり、生産性のある教室とは、
教室のメンバーとのつながりを通して新しい発見や成長を体感できる空間を指すのです。


先ずは、グループでの活動から始める

とはいえ、「みんなで仲良くしましょうね!!」
と言ってもピントがズレてしまいます。

また、みんなで何かをしましょう。
といっても、この時期(6月)では、ぐちゃぐちゃになる恐れがあります。

特に毎年クラス替えがある学校や、
これまでトラブル続きの学年では、先ずは小グループの活動から始めましょう。

その際、留意する点は、
〇活動のゴールを共有すること
〇グループメンバー個々が自分の役割を認識すること、認識させること
〇リーダーを確立させること。リーダーを中心に円滑な活動ができるよう教師がフォローをすること

です。

以下、私が実践したささやかなアクティビティを紹介します。
(Instagramのアカウントへジャンプします)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?