なぜ人類は男女1対1の結婚制度を導入したのか?

はじめに結論

結論から言うと、男女1対1の結婚制度がないと、社会が不安定化して崩壊するから、です。

なぜそうなるのか?

1対1の婚姻制度がない場合、上位1%のアルファ雄に上位80%の女がくっつくことになります。

これは世界の資産の偏差から言っても妥当で、歴史的にも側室とかあったのでリアリティがある。

というか生物的にはそうなる。ゴリラ社会とかそうですよね。

さて、その世界で下位99%の男は、下位20%のブスとしかマッチングできず、ほぼ婚姻することはないでしょう。

金もない、モテない、配偶者もいない、大多数の男女は、労働で受けるストレスとサブスクで得る快楽を相殺しながら、それを死ぬまで繰り返す日々に生を費やしていきます。

ただ、ほとんどのエンタメは男女間の恋愛または家族愛をテーマにしていることと、老いるとともに娯楽が楽しくなくなって行くという生物学的なエンディングが待ち構えているため、高齢者ほどしんどい人生が待っていそう。

そして、子どもを作らない人たちが増えると、社会に対する責任感も生まれようがないので、さらに荒廃していきますね。

自分が遺伝系統の最後の末端だと考えれば、自己が死ねばあとは社会を存続させるための理もないので、刹那的、破壊的、ペシミズム、ニヒリズムな人生観を持つ個体だらけの社会になります。

資本格差、子孫格差を日々の生活で見せつけられ、妬み、不満とルサンチマンが膨張し、反社会的な思想に蝕まれる。

そして、社会は不安定化します。

独身子なし、膣無事無産様やらKKO(キモくて金のないおっさん)やらの無敵の人が増えると、社会全体の空気としてはあとは野となれ山となれ、革命を全裸待機して待つ、パルプンテ待望観、明日の月曜日北朝鮮からミサイルが飛んできたら会社にいかなくてもいいかなー、的な、暗くて湿っていてどんより濁った空気が充満します。

そんな中、ちらほら出てくるのは英雄で、やることは上級国民を狙ったテロ、駅前で刃物振り回す通り魔、レンタカーで交差点に突っ込んだりする無差別殺人、電車の車両内に可燃性の液体まいて火をつけるジョーカー、神経に効く毒ガス作って首都圏の各地でばらまく宗教集団(ハルマゲドン終末論信者)が大惨事を起こしてはSNSで礼賛されたりします。

このような空気が9割の国民の中に醸成され、相互に刺激しあい過激化していくと、スーパーで遭遇する赤子に対して殺意まで感じるようにまで堕ちてしまうのです。
(2023年末の時点ですでにそういう人たちが観測できますが…興味のある人は肉芋虫でググるとよいです)

そのような社会は戦争やら大震災などの天災が起きた時に、非常に弱い。

ナショナリズムが弱く国を守ろうとする意識がないのですぐに侵略されるし、震災後、混乱に乗じて犯罪をしそれまでの不満を晴らす輩が頻出します。

というのと、上位1%の男しか遺伝子を残さないというのは遺伝子の多様性的に非常にやばくて、何世代か経つと国全体としての遺伝プールが急速に狭まり、とある感染症で一網打尽にされる可能性もあるわけです。

よって、男女1対1の結婚制度を導入した国家が(現在まで消滅を免れつつ)存続し繁栄しているということです。

だが、テクノロジーでなんとかなるのでは?

婚姻制度を廃止したとして、未来のテクノロジーで課題を解決していけるのでは?

社会不安を解消する

Abemaで宮台先生が言っていたように、下位80%の人間の労働によるストレス・不満を、メタバースとドラッグで(仮想的に幸せを感じさせることによって)緩和し社会を維持します。

ニューラリンク的なテクノロジーで5感すべてをバーチャル空間と連動できたらベストです。

むしろメタバースの中でAIが生成した芸能人みたいなAIとバーチャル恋愛・バーチャル結婚し、バーチャル妊娠・バーチャル出産を経てバーチャル家族を営ませれば、精神的な幸福感とか自己肯定感が高まり、上級国民との差分はちょっとだけ縮まりそうですが。

といっても、2023年現在でもメタバースとドラッグに相当するもの(SNSとアルコール)は存在しているのと、薬の効果が切れると反動で犯罪性と暴力性が高まりそうだし、あまり効果がないかもしれません。

軍事力に全betする

社会が脆弱になったとて、他国の侵攻を跳ねのけられるほどの軍事力があれば問題ないです。

あと社会が不安定化しても、その反乱分子達を圧倒的な暴力装置で制圧・逮捕・収監してしまえば何も問題ありません。

それをAIによる自立制御ドローンにすべてやらせれば、軍事費コスト的にもお得感があり、さらには警察組織の人件費も削れたりする可能性が高いです。

国による生殖・育成の超管理社会

まず国民が中高生になったら、精子と卵子を採取してみな去勢します。
(この時点で異性への情動、恋人獲得への自己投資コスト、恋愛における時間と資産の浪費などが削減されるので、いいことだらけのような気もしますが、総花的には国全体の景気が悪くなりそう)

あとは子ども工場で試験管内にて受精させ、豚の子宮(または人工子宮)で臨月まで育てたら、国の機関で少数の公務員とAIロボット、AIヒューマノイド、ナノマシンによる手厚い育児と教育が成人になるまで施され、それぞれ決められた会社に就職していきます。

これで子どもの数を好きなように調整できるので、少子化の問題ともおさらばできるし、いいことづくめですね。

おわりに

この記事は20代半ばの自身の素朴な疑問に対し、30代となった自分が回答を試みたものです。

テクノロジーが進めば、当たり前すぎて疑問すら抱くことのないような社会制度を変えることもできるような気がしてきましたね。

それを望む人々は1%もいないだろうと思いますが。

以上。

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