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痛がりではなく、怖がりだった。

体外受精に向けて本日採卵してきました。

注射やら薬やらで体内に卵をたくさん抱えこみ、

卵巣に注射針をぶっ刺して吸い出してきたのです。

オペは無事に終わりました。

こちらにも書いたように、

私が不妊治療を嫌がる理由の一つに、痛みがあります。

そう、私は痛みに弱くて注射すら苦手です。

ものもらいを切除する時に恐怖で過呼吸になり貧血を起こしました。

眼科の待合室で横になって血圧を測られた稀有な女です。

病院も医者も苦手なので、だからこそ健康を心がけてます。

そんなわけで今日も物凄くビビってました。

採卵は局所麻酔で行いましたが、まずその麻酔の注射が恐怖でした。(腟に打つってどゆこと)

しかも私は緊張しててもビビってても、直前まで顔に出ないのです。

心境としても、目の当たりにしてから恐怖が一気に溢れます。

まあ現実的な予想をすることが苦手で、

なんでも目の当たりにしないと自分がどういう気持ちになるか分からないという、

なんともアホっぽいのですが。

だから今回は、あの、足が強制的に開かれるベッドに乗ってパカっと足が開かれた時に

恐怖がピークに達しました。

そして、器具を入れてこれから注射が始まるという時に

泣きましたよね。

号泣です。

三十路が、オペ始まると同時に号泣…。

しかも止まらなくて、しゃくりあげて泣いてました。

ひっく、ひっく。と泣いてたのです。

しかもオペ中ずっと。

おそらく私をよく知らない他人は冷静で(シラけた)落ち着いた(固い)人。

という印象を持つかと思うので、今回のオペ前も、

シラーっと説明を受けていた私が

オペが始まったら号泣。

という事態に看護師さんもお医者さんも驚いたことでしょう。
(私もビックリした)

しかも看護師さんはずっと肩をさすさすしてくれて。

私の涙を拭い続けてくれました。

天使でしょうか。

お医者さんも、こまかく過程を説明してくれて

次ちょっと痛いかもです。
もう終盤ですよ〜
ちゃんと採れてますからね。

とお声がけしてくれて、普段医師嫌いな私ですが、

天使に感じました。

私ってやつは何でも目の当たりにしないと

すぐ調子に乗って感謝の気持ちやら辛さを忘れて行くので

ここにどんだけの恐怖とどんだけの救いがあったか残しておこうと思います。

そして、実はですね。

あんだけ号泣していたにも関わらず、

そんなに痛くなかったんです。

ええ、そんなに、痛く、なかったんですよ。

なんで泣いたのかって、

卵巣に針を刺して卵を吸い上げているという現象が

私の体内で起きていることが怖かったのです。

怖くて泣いてたんですね。

術中も、あれ、そんなに痛くないな。

と冷静な自分もいたのですが

なぜか涙と嗚咽は止まらず。

終了後は今度は安堵でまた泣けてきて、

休憩用のベッドに戻ってからもグスグスしてました…。恥ずかしすぎる。

よく頑張りましたね。
痛み止め出しましょうか?

と心配する看護師さんを他所に

あ、大丈夫です。

と言ってとっとと着替えてちょっと休んだらスタスタ歩く私。

大丈夫なんかい!

って思いましたよ、自分でも。

いや先生の技術なのか、ホントにあんまり痛くなかった…(なら泣くな)。

オペ後の内診でも出血も特にありませんでした。

あとは号泣したことがひたすら恥ずかしくて、病院にいる間ずっとどんな顔していいか分からなかったです。

そしたらだんだん笑えてきちゃって
(こうして調子に乗って恐怖をすぐ忘れる)

待っててもらった夫にランチしながら面白おかしく話しました。

とりあえず採卵が終わった開放感。

よく頑張りました自分。

無事に受精、分割、着床するかは分かりませんが、とりあえず待ち。

今回のことで、自分は痛みに弱いのではなく、怖がりなのだと分かりました。

怖がってる時は現状を受け止められないくらいに怖いから、

今日も卵巣のエコー画像を見ることはできなかったし(内診の時も怖くて見れない)。

ジェットコースターは目をつぶって乗るし(怖くて)、

胃カメラを飲む時に、胃の映像見てた方が怖くないよ。と言われても自分の内臓を感じることが怖くて目をつぶってました

事実をそのまま受け止められないのは怖いからなんだなーって思いました。

また一つ経験値が上がりました(´∀`)

しばらくしたらお酒も解禁です。嬉しい。

それではまたね!

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