夏の終わり

空に夏と秋の雲が混ざっている。日が暮れるのも少し早くなった。夜に散歩すれば夏の終わりの匂いがする。

近所で盆踊りがあると知り、大人になってから初めて見に行った。出店で買ったフランクフルトを頬張りながら眺めていたら、子供のころに祖母が踊っていた光景をぼんやり思い出して懐かしくなった。

YouTubeで全国各地の花火をみて、特に長岡花火には感動しっぱなし。

ガラスペンで暑中見舞いを書いたら、出したハガキとほとんど同じような絵柄の暑中見舞いが同じようなタイミングで友から届いて笑った。

ひまわりを見に行ったし、家にも飾った。しばらくしたら中心部分からニョロニョロと虫が出てきて叫んだ。

何のオチもなくて、ただそれだけの日記で申し訳ないけれど、なんとなく今年見た光景を覚えていたくて書いている。

毎年、夏の終わりの匂がしたら、なぜだか少し寂しくなる。
あんなに暑くて秋が恋しかったのに、また来年ね、と季節に対して思うのは夏だけだ。

また来年ね。またね。