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出産体験談 in DE🇩🇪(2020)

長男(2020)を出産した時の体験談です。入院から退院までの5日間について。ドタバタで帝王切開、疲れ&痛みの続く中、母子同室という地獄の24時間ワンオペが始まり、家に帰りたくて泣いた思い出です。

Belegarzt-Systemの産院

長男を出産した病院はBelegarzt制の産院でした。登録医システムというのかな。

産院に常勤する産婦人科医ではなく、個人医院などで診療をしている産婦人科医がBelegarztとして産院で出産に立ち会う形です。出産前の検診は、産院ではなく個人の医院を持っているBelegarztのもとで受け、出産する時だけ産院へ。

産院にも産婦人科医がいるようで、恐らくBelegarztが立ち会えない時(診療所の診察時間内など)のためにいるのではないかと思います。

予定日超過、4000g越えで誘発分娩

妊娠全期間通して長男は少し大きめではあったのですが、予定日までの残り1ヶ月でグングン育ち、予定日の翌日の検診では推定体重が4000g超え…

おしるしや前駆陣痛なども全くなく、もう既に大きすぎるとのことで、検診翌日に誘発分娩することになりました。Belegarzt経由で翌朝7:00に産院を予約。

誘発分娩のはずが帝王切開に

朝7時。感染対策で出産ギリギリしか夫は立ち会えないため、産院玄関で夫とお別れして事務局で入院の手続きを。

CTGやエコー検査を受けたところ、推定体重が何と4500gと出てしまったため、夫と電話で相談して帝王切開することに決めました。この時は、産院に常勤している産婦人科医の先生が診察していました。

Belegarztが18時以降なら産院に来れるとのことで、18-19時頃にオペが決定。帝王切開に決めた時には、すでに誘発剤を投与されていたため、帝王切開のオペ開始までに破水をしたり、5分間隔の陣痛をオペまで何時間も耐えなければならず、とても辛かったです。。。

出産は15分!

部分麻酔をしてもらい、帝王切開のオペ開始から10-15分ほどで赤ちゃんと対面。凄く早くてビックリ!やはり大きかったようで、お腹をボインボイン押されたのが衝撃的でした。。。

体重など測ってもらった後は、お腹に赤ちゃんを乗せてカンガルーケア。胎盤の摘出や縫合など、残りのオペ時間はそのまま過ごしました。

オペ後は隣室で夫と再会。しばらく一緒に過ごした後、深夜に夫は帰宅。それと共に、その日は新生児室に赤ちゃんを預けてそのままオペ隣室で朝まで過ごしました。結構痛みがひどく、痛み止めを2回ほど投与してもらい、傷口には上から冷却剤を乗せて冷やしていました。

24時間ワンオペの母子同室

翌朝、病室へ運ばれて24時間のワンオペがスタート!初日は前日の疲れや赤ちゃんが生まれた幸せでのんびり過ごせたのですが、お乳がなかなか出ず、だんだんとお腹も空いて泣き始めて、あちこち体も痛いしこっちも泣きたいよ〜と思いながら過ごしました。

必要なものは全て室内にあるため、外に出る時は飲み物を取りに行くか検診くらい。基本的にはずーっと部屋で赤ちゃんと一緒でした。午後の面会も3時間ほどだったので、本当に本当につらかったです。

日本のように、沐浴指導や授乳指導など細かくケアがあるのかなと思っていたら、産院からの指導は全くなし。朝昼晩のシフトチェンジのタイミングで新生児対応の看護師が様子を聞きにきましたが、基本は放置でした。何か必要だったら電話してねで終わり。

海外は入院期間が短いと聞いていましたが、母子同室で放置されるくらいなら、夫も手伝ってくれるしリラックスできる自宅の方が断然良い!!

電動搾乳機をレンタル

産院にいる間はほぼ一日中と言っていいほど、授乳をしていました。それでもお乳はほとんど出ず…4000g越えの巨大児だったこともあり、お腹が空いて顔を真っ赤にしている様子に耐えられず、生後3日目の朝からは液体ミルクをもらいました。

個人でお願いしていた助産師さんのアドバイスで、産院にもmedelaの電動搾乳機があるはずなので貸してもらい、搾乳と授乳を繰り返して母乳の出がよくなる様に頑張りました。

結局、退院までには出なかったけれど、退院時の検診では母乳は既にたくさん溜まっていてうまく出ていない(乳腺の問題?)、うまく赤ちゃんも吸えていないだけとのことでした。

産褥ケアの看護師Wochenbettschwester

新生児対応の看護師Kinderschwesterとは別に産褥ケアの看護師さんWochenbettschwesterがおり、私自身のケアや手助けをしてくれました。

Wochenbettschwesterは朝と夜の2回、朝は圧縮靴下の着せ替えや血圧測定など、夜は血栓予防の注射を打ってもらっていました。

オペ翌日はまだ一人で立ち上がれず、カテーテルもまだ入っていたので、寝たきりでベッドから全く動けず。定期的に産褥パッドや尿が溜まった容器を替えてもらいました。

その他にも、ベッドから体を起こしたり、赤ちゃんをサイドベッドに寝かせたりといった、産後まだ1人で出来ない動作の手助けや、帝王切開の傷口を冷やす冷却剤の交換など、Wochenbettschwesterにはこまめに色々とサポートしてもらっていました。

カテーテルが抜けたのが3日目。起き上がるのも一苦労だったのですが、出来るだけ立ったり歩いたりすることで痛みも減っていき、色々と自分でできるようになりました。

新生児の検診は4つ

産院で受けた新生児の検査は4種類。

U1→生まれてすぐの検査。呼吸や心拍など生命に直結する項目の検査。

U2→生後48時間以降。目耳鼻口や骨格、皮膚など全身の基本的な検査。唯一この検査だけ立ち会って、くる病予防のためのビタミンDの処方箋をもらいます。U2は親への指導も含まれるので、ベビーベッドを押しながら自力で歩いて診察室まで行きました。

Neugeborene-Hörscreening→聴力検査、生後48時間以降に実施。

Neugeborenenscreening→代謝やホルモンなどの12項目を血液検査。足裏から血液採取して、10日後に問題があった時のみ電話で連絡。生後36時間以降に実施。

産院で済ませたU1、U2、Hörsceeeningの結果は、産院でもらえる黄色い子供の健診手帳Kinderuntersuchungsheftに記入されています。

Kinderuntersuchungsheftの中身は発行元のGemeinsamer Bundesausschuss(共同ドイツ連邦委員会?)から内容を見ることができます。

4泊5日で退院

産院に入ってから5日目。朝の見回りに来たKinderschwesterから突然、退院許可のお告げが!見回りに来たのが9時頃11時までには退院しなければいけないとのことで、急いで夫に電話してベビー服とベビーシートを持ってきてもらいました。

夫に連絡した後は、赤ちゃんを連れて母体の検診を済ませ、荷物を詰めて待機。夫が到着し赤ちゃんの着替えを済ませたら、Kinderschwesterに別れを告げて、赤ちゃんと夫は車へ。私は最後に事務室で退院手続きをして、お土産をもらって帰宅。4泊5日、長かった…

実は色々とビックリすることが多く、この産院にあまり良い印象は持てず。そのため、次男は別の産院で出産しました。ここへの不満はまた別に書きたいと思います。

出産レポ(twitter)

ちょっと殴り書きですが、時系列の出産レポはtwitterにあげておりますー。ネガティブ要素多めです。

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