みるく

はじめまして。 見にきてくれてありがとうございます✳︎ 学生時代一度諦めてしまった絵本作…

みるく

はじめまして。 見にきてくれてありがとうございます✳︎ 学生時代一度諦めてしまった絵本作家という道に、30代になって再びやりたい!となり活動再開😊 直感でおりてきたキャラクター、うまれた物語をここに載せていけたらと思います💐 よろしくお願いします!

最近の記事

3.夢をみる老人ルース

それからウッドは、何日も空を飛びました。 夜になるとからだを休めるため降り立ち、そこで皆身を寄せ合って眠りました。 街を見つけると、トウヤとアンジュとで食べ物や飲み物を手に入れました。 彼らはどこに行けばいいかあてはありませんでした。 けれどなにかの力に導かれるように、彼らの旅は迷いなく進むのでした。 それから10日ほど旅をし、一行は山のてっぺんに古びた小さな城を見つけました。 周りには建物も木々もなく、静まり返っていました。 「今日はあそこで休めるかもしれない。

    • 2.出会いと旅立ち

      夢を見たその次の日。 いつもと同じような朝を迎えましたが、何をする時もあの本を目の前にした時の情景が忘れられませんでした。 まるでそこにあるかのようで、夢とは思えないほどだったのです。 いつものように仕事を終え、すぐに家に帰るとトウヤは旅行記のなかから、森について出てくるページを急いで探しました。それから、伝説の本について書かれている本も手に取りました。 詳しくは書かれていませんでしたが、旅行記のあるページをみて、トウヤの手が止まりました。 そこには森の絵が記されていま

      • 1.一冊の本

        ある町に、トウヤという少年は住んでいました。 トウヤの住む世界では、子どもたちも働きます。 トウヤの仕事は清掃と靴磨きです。 毎日仕事をし、終わったら家に帰って食事をします。食事はひとりですることがおおいです。 両親も毎日遅くまで仕事をしているからです。 この日も仕事を終え、家に帰り簡単な料理をつくって勢いよく食べた後、皿洗いをし自分の部屋に行きました。 そこからはトウヤの至福の時間です。 トウヤには憧れているものがありました。 それは、世界を旅することでした。

        • プロローグ

          その本には不思議な力がありました。 その本を手に取り、開いたものに その者が強く願うものを与えました。 ある者には食べ物を。 ある者には疎遠になっていた恋人を。 ある者には誰にも負けない力を。 権力を。大きな家を。 その本の力は無限で強大だったため、いつしか人々から恐れられ ある時祠に封印することにしました。 その本が封印されてから、人々はなにかを望むこと、手に入れようとすること、夢を見ることをも恐れるようになっていました。 少しでもそういった者がいると、

        3.夢をみる老人ルース

          ブラックサンタ

          あるところに黒い服に身を包んだサンタクロースがいました。 そのサンタは、ブラックサンタと呼ばれていました。 ブラックサンタはクリスマスの日になると、子どもたちの枕元にプレゼントを届けます。 そのプレゼントはびっくり箱。 ブラックサンタは子どもたちが箱を開けて驚く顔、怖がって泣く顔が見たくてたまらないのです。 ブラックサンタの存在に、サンタクロースは困っていました。 あるクリスマスの日のこと。 ブラックサンタはこっそりと家の陰を通り、子どもたちの家を回りました。

          ブラックサンタ

          サンタクロースの贈り物

          あるクリスマスの日。 サンタクロースは子どもたちに配るプレゼントの準備をしていました。 家の外ではトナカイが毛並みを整え、ツノの手入れをし、いつでもそりを走らせられる準備をしています。 プレゼントが出来上がるとそりに乗り出発しました。 決められたエリアの子どもたちのところへ行き、枕もとやツリーの横にプレゼントを置いてまわるのです。 一軒目の家は大きなクリスマスツリーの下にプレゼントを置きました。 子供が描いたサンタクロースの絵が置いてあり、それを見てサンタクロースは幸せな

          サンタクロースの贈り物

          恋した雪だるま

          ある冬の日。 雪だるまはうまれました。 すぐ横にある家に住む、小さな女の子がつくってくれました。 女の子は毎日雪だるまが消えてしまっていないかと様子を見に来たり、雪だるまのそばで雪遊びをしていました。 夜女の子が家に入ると、今度は雪だるまが外からカーテンの隙間から見える女の子のことを見守っていました。 天気のいい日は女の子がお気に入りの絵本や人形を見せてくれました。 どんな時も笑顔で楽しそうに話す女の子のことが、雪だるまは大好きでした。 そしてその大好きな気持ちはだん

          恋した雪だるま

          最近の私。

          こんばんは、今日もお疲れさまです😌 投稿最近できてませんでした。 私自身プライベートでいろんな変化があり、それにともなって考えることもめちゃくちゃ変わって なにをこれからは優先していきたいか いまやるべきことはなにか これからどうしたいか 毎日毎日考えてます! 考えすぎて、昨日は頭が痛くなりました🥹笑 自分の人生だから、舵をどうきるかって自分次第なんですよね。 だから考えるっきゃない! 物語に関しては、長い物語をひとつつくっています。 まだ完成まで辿り着

          最近の私。

          チーズが欲しい

          あるところにねずみのルーという男の子がいました。 ある日ルーは道端で、大きなチーズの塊を見つけました。 こんなに大きなチーズがあれば、一生贅沢して暮らせるな そう思ったルーは、チーズに近づいていきました。 引っ張ってみたり押してみましたが、ルーひとりの力ではびくともしません。 そこでルーは力持ちの動物を募集する看板を立てました。 まずやってきたのは、アヒルのガモでした。 ガモは 「ぼくに任せなさい!」 自信満々に胸をたたくと、チーズを引っ張っりました。 しかし

          チーズが欲しい

          SHIRO番外編*あきのうんどうかい*

          ある秋の日。 しろとくろを描いた女の子が、画用紙に不思議なものを描きました。 女の子はその絵をお母さんに見せながら 「これはかけっこしたときの絵で、これはね、みんなでたまいれしてる絵だよ。」 と楽しそうに話していました。 その様子をしろとくろは画用紙のなかでみつめていました。 部屋に誰もいない時間に、しろとくろは紙から出て女の子の描いた新しい絵を見に行きました。 絵の下にはお母さんの文字で 「うんどうかい」 と書かれていました。 「うんどうかいってなんだろう?

          SHIRO番外編*あきのうんどうかい*

          創作大賞結果でましたー!

          こんにちは😌 応募していた創作大賞2023、中間発表でてました!! 結果は、、、。 落選でした😭 がーーーーん、ダメだったかぁって気持ちはあるけど すぐ気持ちは切り替わってて 次のチャンスにまたチャレンジしよう✨ いまできることに専念しよう! と思えています😊 創作大賞中間発表に選ばれた皆様、おめでとうございます🎊 合間でいろいろ投稿見ようと思います♪

          創作大賞結果でましたー!

          王女が生まれた日 後編

          王の前までの廊下を、ドレスに身を包んだユークとヘレナは歩いて行きました。 見張をしている兵士や、通り過ぎる召使いは皆驚いた表情をし、ひそひそと話していました。 いつもはユークに挨拶をしたり、声をかけてくれるのですがこの日は皆声をかけるのをためらっているようでした。 それでもユークは前を見て、ヘレナと共に王の間へと進みました。 「国王様、王妃様。ユーク様をお連れしました。」 「入るが良い。」 国王の声が返ってきました。 ヘレナが一度ユークを優しく見つめ、それから意を

          王女が生まれた日 後編

          王女が生まれた日 前編

          ある小さな王国にユークという王子がいました。 近い将来王様になると期待されていました。 ユークは王国の民にも、城の家来にも誰にでも優しい少年で誰からも愛されていました。 国の誰もがユークが王となり、国を治めてくれる日を楽しみにしていました。 そんなユークには、ひとつ秘密がありました。 その秘密はユークの世話係をしている召使いのヘレナだけが知っていました。 ユークはいつものように朝の散歩と朝食を終えた後、部屋に向かいヘレナに声をかけました。 「ヘレナ、いつものように部

          王女が生まれた日 前編

          ヘン・テコ その2

          ある日また、ヘンテコのいる世界にやってきたぼくは、すぐにヘンテコの家を探した。 家の呼び鈴を鳴らすと、楽しそうにヘンテコが出迎えてくれた。 ぼくは学校で挨拶をしたこと そしたらみんな困っていて、気まずい空気になったこと を早口でしゃべった。 「ヘンテコのせいで、恥ずかしい思いしたよ。 余計クラスの人と仲良くなりづらくなっちゃったじゃないか。」 静かに聞いていたヘンテコは、反省してるのかなと思った。 しかし、 話を聞き終えるとおなかを抱えて笑い出したんだ。 腹

          ヘン・テコ その2

          最近の活動✳︎8月編

          こんばんは! 最近すっかりnoteへの投稿おさぼりしてました🙄 最近は「SHIRO」を本化するために、書き直しをたくさんしてました_φ(・_・ まずベースを残しつつ 子どもが読めるような内容、表現に変更。 次に決められたページ内に収まるように文章を削ったり、一部ストーリーを簡略化したり。 この「SHIRO」はゆくゆく子ども用と大人用とつくれたらいいなって夢があります✨ ただ絵本にしていくために文章を作り直していったり、イラストとレイアウトを考えてわかること。 本当

          最近の活動✳︎8月編

          ヘン・テコ その1

          これはぼくが小学生の時に出会った、ちょっと変な友達とのお話。 ぼくが小学校に入った日。 新しいランドセルを背負って学校へ行って、新しい友達ができて たくさん勉強して。 そうやって楽しい学校生活を送る予定だった。 しかし、、 もともと話すのが上手じゃなくて、おとなしかったぼくは 友達の輪には入れずにいた。 だからいつも休み時間は図書室で借りた本を読んでいた。 そしたらますます誰からも話しかけられなくなって、 仲良さそうに遊んでる人たちのところに行って声をかける

          ヘン・テコ その1