プロローグ


その本には不思議な力がありました。

その本を手に取り、開いたものに

その者が強く願うものを与えました。

ある者には食べ物を。

ある者には疎遠になっていた恋人を。

ある者には誰にも負けない力を。

権力を。大きな家を。

その本の力は無限で強大だったため、いつしか人々から恐れられ
ある時祠に封印することにしました。

その本が封印されてから、人々はなにかを望むこと、手に入れようとすること、夢を見ることをも恐れるようになっていました。

少しでもそういった者がいると、

本の力が働いているとしたら恐ろしい、

本の力でなければ、望むこと自体無意味だと、

いつのまにか本があればなんでも叶うけど、本がなければなにもできない

そう思い込むようになってしまっていたのです。

これはそんな世界で起きる、ひとつの物語です。




✳︎ひとこと✳︎

かなり久しぶりの投稿になってしまいました。
これは昨年から書き始めたシリーズものの物語です。
タイトルはまだ決まっていないので、決まり次第追加で載せたいと思います😌


これからどんな物語が始まるのでしょうか。

第一話もこのあと載せますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです✨

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