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レンヌ大移動|ロンドンモンサン2016 #5(完結)

前日の行程:
モン・サン=ミシェルのラ・メール・プラールで一泊!

モン・サン=ミシェルの朝

夜散歩もいいが、朝散歩も好きだ。観光地なんかは特に。

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モン・サン=ミシェルの島内ラ・メール・プラールに宿泊し、時差の関係で、午前3時くらいには目が覚めてしまい、窓の外をぼんやり眺めながら、夜明けを待っていた。

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やがて明るくなると同時に再び部屋を抜け出して、朝散歩に出かけた。人の姿はなく、朝焼けに浮かぶ修道院の姿は美しかった。人のいない城壁にとまり、海を見ているカモメは、まるで見張りをしているようだった。

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やがて電気バスが往来し始め、島内の店が開き始めると、僕は宿をチェックアウトして、電気バスに乗り込んだ。名残惜しいけれども、そのぐらいの方がまた来ることができる気がした。来たときとは逆に、だんだんと小さくなる城を見て、ここはこれまでで最高に心に残る場所だと思った。

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ここからは、今晩の宿であるレンヌに向かう。レンヌはモン・サン=ミシェルから最寄りの都市なので、路線バスで一本。それほど難しいルートではない。ただ、バスに乗りながら、僕は考えなければならないことがあった。

今日の予定。

今回は モン・サン=ミシェルに来ることばかり頭にあったので、その先を深く考えてはいなかったのだ。とりあえずでレンヌに宿を取ったものの、その先のことはさっぱりだ。そして明日は帰国の日なので、今日が実質最終日。

一応、レンヌから行ける見どころとして、三択までは絞っていた。

・中世の城ディナン城(レンヌからバスで1時間)
・フランス第6の都市ナント(レンヌから電車で1時間30分)
・城壁の残る港町サン・マロ(レンヌから電車で1時間)

レンヌに向かうバスの中、1人頭をフル回転させて予定を考えていた。

レンヌ 決断のとき

よし、ディナン城に行こう。バスの中で出した結論はそれだった。せっかくここまできたのだから、よりマイナーなところに行きたいと思う。

レンヌ駅に到着したバスを降り、さっそくディナン行きのバスを探す。バスターミナルがあるはず。が。。。

レンヌ駅前バスターミナル、大工事中。

バス自体は運行しているのだろうが、バスターミナルの無い今、それがどこに停まるのかは、僕には分からない。

バスの中で出した結論は、バスを降りると同時に崩れてしまったので、あらためて決断のときだ。残す選択肢は二つ。ナントかサン・マロか。どちらも電車なので、改札前でうろうろしながら、小一時間悩む。そして出した結論は、、、

港町サン・マロ(理由は先に電車が来たから)

サン・マロ 駅から遠い

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サン・マロ行きの電車は、農村地帯を走るのどかな路線だった。切符確認に来る車掌のおばさんが、子どもに気さくに話しかけており、どこの国も田舎の風景は変わらないと感じた。

1時間ほどしてサン・マロに到着。さぁ城壁の港町、と思っていたのだが、駅前はそれなりに整備された地方の普通の街並み。どうやら港までは少々歩くらしい。ぐずついた天気の中歩き始める。

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駅から海に向かって直線の道を歩くこと20分。目の前に城壁が現れた。これが噂の城砦港町サン・マロ。街をすっぽりと囲む城壁がそのまま残っており、上空からみると、海に浮かぶ出城のようなたたずまい。歴史的にはここはもともと悪名高い海賊たちの根城だったそうで、一時独立宣言すらしたほどらしい。モン・サン=ミシェルとはまた違った方向の、海に浮かぶ城砦である。

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小雨がぱらつく中、お土産物屋や飲食店が並ぶ街を抜けて城壁に上がる。こちらも海に向けられた大砲が残っており、当時の悪名が感じられる。また、干潮時のときは歩いて渡れるという、ナショナル要塞も遠くから見ることができた。

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雨足が強くなってきたのもあり、急いで駅へと戻り、レンヌへと戻った。

レンヌ一泊後の大移動

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レンヌで通された部屋はなぜかバットマン仕様だった。どうやらコンセプト系ホテルだったらしい。バットマンをほとんど知らない僕が泊まるのはなかなかに申しわけがない。

翌朝、目が覚めると同時にチェックアウトをして、レンヌ駅へ。パリ行きのTGV(フランス版新幹線)の切符を購入して座席に着く。

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意外と飛行機の時間まで余裕がなく、パリに着いたらすぐに空港に向かうバスに乗らなければならない。ただ、このTGVが到着するモンパルナス駅から、シャルル・ド・ゴール空港までのシャトルバスが出ているので、すぐに乗り換えれば問題はない。

問題ないはずだった。

モンパルナス駅は、初めて訪れる駅だったのもあり、どこからバスが発着しているのかが全く分からない。案内板もない。インフォメーションもない。たまにあるのはマクドナルド。

考えている余裕はないので、前回のパリ旅で使った、ロワシーバスに乗るため、オペラ座に移動。そこから乗り慣れたバスに乗り込んだ。結構な時間のロスだ。通常、国際便なら離陸2時間前には空港についておきたいものだが、このまま行くと1時間30分前がいいところだ。

シャルル・ド・ゴール空港に到着し、ギリギリチェックイン。だがここでさらなる誤算。保安検査に長蛇の列が。チェックインはできているので、ここさえ抜ければなんとかなるのだが。

どうにか保安検査を終えたのが、搭乗20分前。普通、搭乗10分〜15分前になると搭乗が締め切られるので、これは大丈夫なのだろうか。初めて空港内でダッシュで向かうと、エールフランスのファイナルコールの声が聞こえる。これが最後だ。

空港を駆けたおかげで、ファイナルコールの最後の搭乗者となることができた。他の乗客はすっかり着席し終わった機内に乗り込む。こんなにギリギリなことは、これまで国内でもそうそう無かった。いつもだったら空港でお土産買うところなのに・・・

そう、今回お土産を全く買っていなかった。

普段から自分用のものはほとんど買わないのでいいとして、職場、友人らに配るものが何も無い。これはなんとか手を考えなければ。

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その後飛行機は何事もなく日本に到着。僕は帰宅の途についた。帰宅途中、夕飯の買い物に、成城石井によると見たことのあるお菓子を見つけた。

LA MERE POULARD (ラ・メール・プラール ビスケット)

パッケージには、モン・サン=ミシェルで泊まった宿のロゴと、モン・サン=ミシェルの写真があった。(直輸入品)

困ったときの成城石井。

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