vol.1 エンタメがコロナで変わったこと
こんにちは、haruです。
かれこれ十数年、イベントやeスポーツ、ゲームや音楽などオンライン・オフライン問わずエンターテインメントを生業に生きてきた人間です。
自己の頭の中の整理と言語化の訓練、インプットを増やすためのアウトプットの場としてnoteを始めてみました。どうぞごゆるりとお付き合いください。
今日は「コロナで変わったエンターテインメント」というテーマで。
コロナ後のイベント形態
当然ですがなんと言っても一番大きいのは人が集まれなくなったことです。
これまで当然のように開催されていた、ライブやコンサート、演劇、スポーツなどは軒並み実施できなくなりました。残念ながら今や当たり前ですね。
そうなった時に考えられる選択肢としては、
①無観客+配信(有料)
②無観客+配信(無料)
③観客有り+配信(有料)
④観客有り+配信(無料)
⑤観客有り(配信無し)
くらいかなと思います。
①無観客+配信(有料)
メリット:感染リスクが低い、収益化が可能
デメリット:収益化力が低い、配信コストがかかる
コロナに感染させないようにイベントを実施するとまず考えつくのがこれ。
お客さんを入れないのでチケットの売上は見込めませんが、配信を有料化することによってわずかながら収益を生み出す事ができます。
しかしながら大部分の興行(サザンとかB'zとかビッグアーティストを除く)では
客入れした場合のチケット売上 > 有料配信売上
となりますので当然売上は落ちます。逆に動員力があるアーティストの場合は有料配信への課金ハードルが下がっている今はチャンスかもしれません。
サザン無観客配信ライブ、18万人アクセス6億5000万円!
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/08/news048.html
BTSのオンライン公演 約99万人が視聴=売り上げ46億円超
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201012004400882
②無観客+配信(無料)
メリット:感染リスクが低い
デメリット:収益化が出来ない、配信コストがかかる
このケースはそもそも有償のイベントでない場合が多いと思います。プロモーション目的のイベントですね。別にマネタイズポイントが設定されている。ですので、そこまでコロナの影響は受けなくて済む。(会場の熱気、みたいな部分は削がれてしましますが)
③観客有り+配信(有料)
メリット:チケット売上がある、配信売上がある
デメリット:感染リスクが高まる、配信コストがかかる
最も売上を最大化できるのがこのケース。プロ野球やJリーグ、Bリーグなどはこのやり方ですね。
とはいえ、中途半端な客入れ(プロ野球やJリーグの収容人数上限はキャパの50%:2020.11.02現在)では運営コストを回収出来ない恐れもあります。プロ野球のようにうん万人単位でチケットが売れていればよいのですが、Bリーグのように数百〜数千前半の動員のためにコロナ対策をしながらのスタジアム・アリーナ運営ではむしろ運営コストがインカムを上回るケースもあるのではないでしょうか。
④観客有り+配信(無料)
メリット:チケット売上がある
デメリット:感染リスクが高まる、配信コストがかかる
ここで難しいのは、「配信で見られるのにお金を払って現地でみる価値があるのか」という問題です。
昨年のサマソニのダイジェスト生配信などの例もありますので、家でゆっくり配信をみたい人、お金を払ってでも現地で体験したい人、の棲み分けは進んでいくかと思います。
観覧無料にはなりますが、花火大会とかもここに分類されるでしょうか。
20周年を迎えるサマソニ、YouTubeでのライブ配信が決定!
https://www.summersonic.com/news/880/
⑤観客有り(配信無し)
メリット:チケット売上がある、配信コストがかからない
デメリット:感染リスクが高まる
演劇やお芝居など、または小規模な興行ではこのケースが多いのではないでしょうか。とはいえまだ100%お客さんを入れられる場合は稀だと思うのでまだまだ採算的には厳しい。
と、配信(有料/無料)という選択肢がスタンダードになることによって選択肢が大きく増えています。
どのイベントをどういった手法でお客さんへ届けるべきなのか?はこれまで以上に考えていかなければならないテーマ。イベントやるのも楽じゃないですね。
それではまた。