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久しぶりのあいさつ、久しぶりの世間話。
人見知りはあまりしない方だ。
人見知りの反対語って何かな?と調べてみたら「人懐こい」と書いているものがたくさん出てきたのだけど、人懐こいとはちょっと違うと思う。
どちらかというと人懐こいというのは、積極的に相手との距離を詰めるイメージがあるけれど、人見知りしないというのはそういうことではない。
距離を詰めることはないけれど、気軽に話しかけられても臆せずに話せる、というだけのことだ。「社交的」というのもあって、こちらの方がしっくりくるかな。
それはさておき・・・
たまには用事をつくって外に出る
仕事の一環で通販業務も行っているので、散歩も兼ねて。徒歩5分くらいの小さな郵便局まで歩いていく。
そんなことでもないと外にはほとんど出ないので、毎日注文が入らないかなーと思ったりもするけれど、オフィシャルグッズというものは基本的にイベントがある時に売れるもの、コンスタントに売れるもんでもないから仕方ない。
郵便局までの路地を、空を仰ぎながら、季節の花々を見ながら歩く。戸建てが多いのでいろいろな庭を見るのが楽しみのひとつ。
郵便局で所用を済ませた後は、たいがいコンビニまで歩き、帰りは郵便局とは反対方向に向かう。ちょうど区画を一周して我が家に着くという感じ。
今日はお天気だけど風がヒンヤリしてるなぁ・・・なんて思いながら、いつもと同じようなルートを歩いていたら、少し前にできた分譲住宅の区画から人が出てきた。
田舎で車社会でもあるこのエリア、いつも誰も歩いていないので安心して通っていたのだけど、めずらしいこともあるもんだ。
同じ方向に歩いていたけれど、追いついてしまって相手もジブンに気づいたので
「こんにちは」
とあいさつをして、ハッとした。
無意識に声をかけたのは
しかも、知らない人に声をかけたのは、いつぶりだろう?
「良いお天気になったんね~」
「ええ、風が冷たくて過ごしやすくなりましたね」
「あぁ、ここのところ暑かったかんね~」
なんて。
この、ふたことみことの会話さえも、ここのところ家族以外の誰ともしていなかったことに気づく。
買い物等でやり取りがあったとしても、世間話まではしない。宅配の人がきても、基本はインターホン越し。
コミュニケーションは必要最低限に抑えたいと思うし、必要以上なやりとりはしたくなかったので。
コミュニケーションってめんどくさい
そう思っていた。特に知らない人と話すのは臆せずに対応できるけれど、めんどう。
だから、自宅で一人ぼっちで仕事しててもさみしくなんてないし、人と会えなかったり、会話ができなかったりが耐えられない、なんてこともなかった。
でも。
このふたことみことの、ほんのひとときの会話を、今日はなんだかすごく味わった。さわやかな秋の空気が相まって、とてもすがすがしい気持ちになった。
実は、コミュニケーションってめんどうだと思いながら、どこかで人とのふれあいを渇望していたのかもしれない。
何の関係性もないところに生まれる、たわいもない会話というのが普通だったころ、わりと人とふれあうことをしてきたジブンを、ちょっとだけ思い出した。
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