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第7回「介護サービス 施設サービス編」

こんにちは、ぴたろーです。
閲覧、いつもありがとうございます。

第7回は介護サービスのなかの施設サービスについてお話いたします。
少しでも皆さんのお役に立てたら、うれいしです!


①特別養護老人ホーム(特養)

介護老人福祉施設とも呼ばれます。原則65歳以上の要介護度が3以上の方が入所できる施設です。
※例外あり

最期を迎える時まで生活する住まいという意味で「終のすみか」とも言われています。ケアのやり方よって「従来型」と「ユニット型」に分けれます。

従来型は病院の病棟の多床室(4人部屋、3人部屋)をイメージしていただけたら分かりやすいです。各フロア数十人の入居者を複数の介護職員が協力してケアにあたります。

ユニット型は居室がすべて個室です。10人程度を1ユニットとし、介護職員はそのユニットの専任としてケアにあたります。細かな個別ケアを受けられるというのが、ユニット型のメリットです。
ちなみに、2001年以降に新設される特別養護老人ホームは、ユニット型とするよう決められいいます。

月額の費用は要介護度により幅がありますが従来型が8万~10万円前後。
ユニット型が12万~14万円前後です。

どちらの形態を選らぶのか、選択が可能です。
しかし、特別養護老人ホームには待機者(入所の順番待ち)の方が全国に29万人以上という問題があります。※2019年4月調べ

仮に従来型のみの入所を希望し、順番待ちをした場合、どちらでも良いと考えている方より待機の時間は長くなる可能性がありますのでご注意ください!

私の祖母は現在、従来型の現在特別養護老人ホームに入所しています。特にどちらかを希望した訳ではありませんが、1年近く順番待ちをしました。
順番待ちの期間は通所(デイサービス)、とショートステイを利用していました。

②介護老人保健施設(老健)

原則65歳以上の要介護度1以上の方が入所できる施設です。居室は個室と多床室(4人部屋、3人部屋)があります。

病気や怪我は完治したけれど、すぐには自宅へ戻れない高齢者が自宅復帰を目指す目的で入所します。積極的にリハビリを行う施設です。

ですので入所期間は3ケ月~6ケ月程度になります。しかし現状は、自宅に戻っても介護をできる家族がいない等の理由から結果的に1年程度入所期間になっている高齢者も見うけられます。

高齢者施設は介護報酬を収入源に経営されていて、在宅復帰率というものがあります。
介護老人保健施設(老健)はより高い在宅復帰率の基準を満たすほど、より介護報酬を得られる仕組みです。

老健は在宅復帰率が50%超の「在宅強化型」の老健、30%超の「加算型」の老健、それ以外と分かれています。

入所を希望した老健がどの区分で運営されているかは、知っておいたほうが良いと思います。退所のタイミングで無駄なトラブルを避けることができます。

③有料老人ホーム

民間企業が運営する施設です。サービス内容は施設によってさまざまです。
入所時の高額な一時金が必要なところもあります。

介護付き有料老人ホーム・・・
施設内に介護職員がおり、特養や老健と同様に24時間体制でサービスを受けられます。居室は基本個室。
一般的に60歳以上で要支援1以上の方が入所されます。月額の料金は12万円~30万円台と運営企業、サービスの内容によって幅があります。
運営企業が同じでも、グレードによって複数のタイプ施設形態を運営している企業もあります。

住宅型有料老人ホーム・・・
施設自体には介護の職員配置が義務ずけられていない施設です。居室は基本個室。
介護が必要な入居者は、別に介護サービスを提供する事業所と契約し、サービスを利用します。
一般的に60歳以上の方で、介護認定を受けていても、ある程度自立した方が利用されています。月額費用は10万円台~です。


④グループホーム

原則65歳以上の要支援2以上の方で、医師から認知症と診断された人が入所する施設です。
部屋は個室で、5名~9名の方が1つのグループとなり共同生活を行います。

介護職員は24時間配置されていますが、積極的な介護提供を行うというより、出来ない事や不得意な事を手助けするという意味合いが強いです。

月額の費用は12万~16万円前後と幅があります。


⑤サービス付き高齢者向け住宅

賃貸住宅で、主に60歳以上の自立した高齢者が入所する施設です。
安否確認と生活相談のサービスが付いていて、バリアフリーの設備が一般的。

介護が必要な入居者は、別に介護サービスを提供する事業所と契約し、サービスを利用します。
月額の費用は15万円~。

⑥介護医療院

2018年4月より新設された施設。65歳以上で原則要介護度1以上の方が対象。
長期的な医療と介護を提供し、リハビリや日常生活のケアを行います。

療養病棟は医療保険が適用されますが、介護医療院は介護保険が適用されます。
また療養病棟が慢性的な病気を持っていて医療的なケアが必要かどうかがポイントのため、年齢や介護度は関係ないという点が異なります。

⑦経費老人ホーム

市町村が運営する施設です。低額で利用できますが、基本的には自立した方しか入所できない施設形態です。

経費老人ホームA・・・
60歳以上で自立はしているが身寄りのない方などが入所する施設です。日常のサポートは受けられますが、介護サービスは利用できません。食事は提供されます。
月額の費用はその方の年収により異なります。

経費老人ホームB・・・
食事が提供されません。それ以外は経費老人ホームAと同じです。ですので費用は、その方の年収により異なります。

ケアハウス(軽費老人ホームC)・・・
A・B同様に60歳以上で自立はしているが身寄りないなどの事情がある方が対象の施設です。介護サービスを利用することができます。また重度な介護が必要になっても入所が可能です。
月額の費用は6万円~になります。

養護老人ホーム・・・
65歳以上で身体的・経済的に自立が難しい方が市町村の措置により入所できます。要介護認定をされれば、介護サービスが利用可能です。月額の費用はその方の年収により異なります。


いかがでしたでしょうか、参考になりましたでしょうか?
どのサービスを選ぶべきなのかは、その方を取り巻く環境や経済的状況などにより大きく異なってきます。

悩んだときはケアマネジャーさんや市町村の役所の内の「高齢者福祉課」や「介護保険課」に遠慮なくご相談くださいね!

介護は、必ず皆さんが直面する問題です
あなただけの特別な事ではありません。
しらない事が多いと、漠然とした不安を大きくなります。

気がむいたらで良いので過去の投稿もご覧ください。少しでも介護を身近に感じてもらえてたらうれしいです!

最後まで閲覧いただき、ありがとうございます。
では、またお会いしましょう!


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