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不登校・引きこもりのわが子への向き合い方

子供が学校に行けない。

私たち親というのは、そんなわが子にどう向き合っていけばいいのでしょうか。

今日はこういった悩みについて、不登校から復帰した私が、お話できればと思います。

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▶学校に行けない理由

▷きっかけは単なる体調不良

私は小学3年生のとき、学校に行けない時期がありました。

母によると行けなかったのは一ヶ月程度だったそうなのですが、私の体感としては半年くらいだったように思います。

当時のことはよく覚えていて、
行けなくなったきっかけは、学校でいじめられているとか、学校で嫌なことがあったとか、そういった具体的な原因ではなかったんです。

ただ、ちょっと熱があった。単なる体調不良だったんです。

でも、その背後には、子供ながらに色々と抱えていたものがあったようで、
薄々と“学校に行くのが不安”という気持ちが重なってきていたんだと思います。

その思いが、
体調不良で2日ほど学校を休んだのをきっかけに不登校という結果にたどり着いてしまったのです。


▷ちっぽけなことでも子供にとっては初体験

当時、私が"学校に行くのが不安"と思った背後には、“生きていくなかで生じるとてもちっぽけな不安”があったんですね。

ちっぽけすぎて、、大人にはきっと想像もできないようなことです。

たとえば…

食べ物が喉に詰まること
 トマトの皮が飲み込めなくなったことがありました。

☞プールの水が耳に入って耳が聞こえなくなる
 一生耳が聞こえなくなるんじゃないかと不安になりました。

お風呂に入ると指がクシャクシャになる
 自分が指が変形してしまったのかと怖くなりました。

今思うとほんとうにちっぽけすぎてビックリしますね…!

こんなふうに、大人だったら“なんともないこと”が、子供にとっては、“未知でとても怖く感じること”だったりします。

実際私はこんなちっぽけなことが怖くて、生きていくのが怖かったのです…

▶立ち向かう勇気をつけるには?

いじめであったり、具体的な要因があって不登校になってしまう子もいると思いますが、私のように具体的な原因がなくてもいけなくなってしまう子もいるということもお分かり頂けたでしょうか。

では、どうしたら子供はそんな不安に立ち向かっていけるのかについてかんがえていきましょう。


▷こんなことが生きる理由になる

前々からかなり有名になっている書籍『嫌われる勇気』を読んで、
書籍の中にこんな一文があります。

「自分には価値がある」と思う事ができたなら、その人はありのままの自分を受け入れ、人生のタスクに立ち向かう勇気を持ち得る。

(※分かりやすくするため、少々文章の構成を変更しております。)

『嫌われる勇気』より

そして、どうしたら「自分には価値がある」と思えるのか。については下記のように書かれています。

人は、「私は他者に貢献できている」と思えてはじめて、自らの価値を実感することができる。

(※分かりやすくするため、少々文章の構成を変更しております。)

『嫌われる勇気』より

この文章を読んで、
当時学校に行けなかった私が半年で不登校から復帰することができた理由と
まったく同じだということに気づき…!

「同じような気持ちで部屋にこもっている子が多いのでは?」と思ったのです。


▷単純な理由で学校に行った

実際に私はどのように学校に行ったかといいますと…

朝、 普段どおり起きると、姉が体調を崩したようで、母が困っているようでした。

当時私の小学校では、学校を休むときは、友達に連絡帳を持って行ってもらう習慣がありました。次の日の宿題や連絡を持って帰ってきてもらうためです。

しかし、この日は持って行ってもらえる友達がおらず、困った母はこう言いました。

母「あなたが持って行ってくれれば…」

そんな言葉を聞いた私は、母が驚くのも無理はないくらい単純にこう言ったのです。

私「私が持っていけるよ!」

「いやいやそんな簡単に行かないでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、子供にとっては、自分が学校に行くことで家族の役に立てるというのは、辛いことに立ち向かうには十分な動機になるのです。


▷迷惑をかけると思うから苦しい

当時の私を振り返って思うのは、
不登校や鬱の子にとっていちばん苦しいことは、自分が生きることで、誰かに迷惑をかけていると感じること、なんですよね。

だから、不登校の子・引きこもりの子・鬱の子のために周りができることとしては、
その子の得意なことや人より少しでもできること・強みを一緒に探してあげて、誰かの役に立つ経験をさせていあげることなんですね。


▷褒めるではなく感謝する

また、書籍ではさらに掘り下げて、
どうしたら他者に貢献できたと思えるのかについて、

人は、感謝の言葉を聞いた時自らが他者に貢献できたと知る。

と結論付けています。

不登校の子・鬱の子を褒めたり怒ったりするのではなく、「ありがとう!」と言われる回数を増やしてあげることが重要だと思うのです。

ぜひ、試してみてください!


▶さいごに

私自身、不登校だった時の経験は今になって考えてみるととても貴重な体験だったと感じています。

不登校の期間があったから、他人に優しくなれたし、普通に学校に行ける状態を嬉しく思うようにもなりました。

不登校や鬱・引き籠もりのお子さんがいる方に私が伝えたいことは、

今お子さんが不登校や引き籠もりになっている姿を見て、親であるみなさんも苦しい部分があるかもしれませんが、悪い面ばかりではないということを覚えていてほしいのです。

私が不登校になっていなかったら、今ごろこうやって情報発信をすることになっていないかもしれません。

今、あなたもお子さんも苦しい時期かもしれませんが、この時期があってよかったと思う日がきっときますよ。

この出来事をきっかけに、お子さんとの向き合い方を改めてみる良いきっかけだと思うのもいいかもしれまんせんね。

〈記事のまとめ〉

自分は誰かの役に立つことができる
 そう思えることは、子供にとって壁に立ち向かう十分な動機になる。

自分が生きることで、誰かに迷惑をかけている
 そう思うとがさらに苦しくさせる

☞不登校を経験することは、悪いことばかりではない

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