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思考の道具箱を作ると良いよね話。

1.はじめに

結論は、「情報収集を怠るな。その情報を頭の中でマッピングして、引出しの様に、必要に応じて活用できる様になりましょう」です。

当たり前のことを、ドヤって言っているだけなので、あーそういう結論ね。と以降の内容が推論された場合は、大きく外れていないと思いますので、スルー下さい。

2.考えるとは

考えるとは、

目的を達成する為の手段を具現化する。その為の情報処理行為。

もう少し展開すると、

・誰の、どういう問題を、解決するかを定め、
・必要なアウトプットを定義し、
・不足するインプット情報を集め、
・任意の処理(考える)を行い、
・必要な行動を取る意思決定を行う

更に詳細手順化すると、

・目的が曖昧であれば明確化する
・目的が明確であれば目標を定める
・その上で、現状を明らかにし目標とのギャップを定義する
・ギャップを生じさせる要因を分析する
・要因を覆す≒ギャップを埋める施策を立案する
・施策を時間軸に落とし、責任者と管理指標を定める
・モニタリングの体制、仕組みを作る
・進捗管理を行い、是正措置を取る
・前提転換があった場合は、プランBへ移行する

こんな感じでしょうか。(WoWを導くアプローチ等は割愛)

言い方を変えると、特にコンサル業の仕事は下記です。

問いの設定と、不足情報の収集、意思決定オプション評価
を通じてお客様の意思決定を促し、行動を変える事で、成果を創出する。
その様なご支援に対価を頂いています。(かなり抽象度高くまとめると)

3.思考の道具箱とは

さて、前提情報が揃ったので、本論です。ただし、結論は、あくまで、

「情報収集を怠るな。その情報を頭の中でマッピングして、引出しの様に、必要に応じて活用できる様になりましょう」です。

①業界マップが出来た話

私自身、各段に思考がスピードアップした経験。リーマンショック後、(他に仕事が無くて)リサーチ仕事にどっぷりつかったことが契機です。SPEEDAや有益なまとめサイトの無い時代。帝国データバンクや各種業界レポートから数字を拾って業界マップ、企業売上高ランク作り。これで業界別市場規模、業界平均/企業別の財務指標水準値の脳内マップが出来ました。

②企業の活動と財務数値が繋がった話

また、同時に再生系の仕事もしてて。非上場企業を担当した際に。財務諸表を紙でしか貰えず。財務3表を過去数年分手打ちでエクセルデータ化とかを複数社でやってました。そんな非効率な仕事して疲弊していたんですか。と言われそうですが。まあ、していました。

それでも時間は腐る程あったので、じっくりと財務数値を見渡す事が出来たんですね。最初は単なる数字の羅列が、徐々に、どの費目が時系列でどう推移し、この施策で財務数値が、こう変わったなとか、活動と数字の連動性を肌感覚で身に着ける事が出来ました。(今では、財務会計クイズなど有益な情報があふれていますね。羨ましい。)

仮説の切れ味は、今も、おままごとみたいなレベルですが、これら経験を通じて、脳内に考える材料が引き出しの様に整理できました。

この活動すると、この費目が良化するよね。逆に、この費目が悪いって事は、現場はこういう問題が起こっているよね。こんな、鼻が利く様になりました。

③思考の道具箱が出来た話

以上を踏まえ、このお題だと、あの業界のこの企業と比較すると、こういう事言えそう。とか。この企業の財務諸表を見ると、同業他社の財務指標水準からすると、ここが異常値だぞ。とか。気づける様になれたんですね。

すると、初回の相談を頂いた段階で、おそらく、この症状だと、ここが問題で、こういう答えに持っていくべきじゃない?更に飛躍していいなら、ここまで交渉範囲に加えて、(大変だけど)変革を起こすなんてのも、選択肢じゃない?とか、勝手に思考が先回りして、ほぼ自動的に、仮説を出してくれるようになりました。

但し、いつも自分に問うのは、その仮説は、自分自身の狭い世界の一面の答えでは無いか。と。だから、他分野のメンバーを巻き込んだり、意見を聞きます。得てして、自分が思い込みのワナにハマっていた事に気づくんですよね(悔しい!)。この繰り返しで、思考の道具箱を拡張していく。このサイクル。シングルループ学習とダブルループ学習。ってやつですね。

4.その他の観点

今や、既に情報はググればある。良い時代!SPEEDAや各種新聞/雑誌記事検索サービスも充実している。(ただ、コンサル業界は、それら共通インフラ型サービスに付加価値を奪われたとも言えるけど)

長々と書きましたが、普段から情報に触れて、自分なりの、思考の道具箱を持つと良いよね。っていう当たり前の話。

本稿では、私自身の経験を引き合いに出して、業界構造、企業別の財務指標水準、個社企業での財務数値と活動を繋げられると良いよね。と言っていますが、その他にも、経営学の領域には多くの経営概念、フレームワークがあります。

これらがマップとして頭の中にあると、ああ、この問いなら、不足情報はこれこれで、考える上ではこのフレームワークを用いれば、解を導けるかもね。なんてことが即時(っぽく)に思い浮かぶ訳です。

※例えば、下記とか。(ああ、知識の底が知れる)

そして、この領域を日本語で見事に整理を頂いた著作が皆さんご存じの下記ですね。この値付けは、社会貢献としか考えられません。
※アフィリエイトではありませんよ。

5.おわりに

ツイッターに投稿としようと思ったのですが、私の能力では140字にまとめられなかったので、脳内の言葉を駄々洩れさせてしまいました。

結論は、「情報収集を怠るな。その情報を頭の中でマッピングして、引出しの様に、必要に応じて活用できる様になりましょう」です。何か、感じて頂くものがあれば、行動を変えて頂くきっかけがあれば、幸いです。

この、noteは、コンサルって〇〇だよね。このステレオタイプを崩したい。と共に、私が新卒入社後数年で躓いたポイントを、整理することで、この業界で働く方への何かしらの参考情報になれば、そんな思いです。

今後も、何かしら気になる問いを見つけたら、不定期で記述していきます。

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