見出し画像

フェルミ推定やケース対策よりも?(前半戦)

1.はじめに

結論だけ先に言っておきます。問題解決思考を身に付けて下さい。これだけでいいです。あとは枝葉。ツール。問題解決のストーリーを無意識で頭の中でぶん回せる様になりましょう。これ以上の事は以下では言っていないので。後は余分です。

さて、余分です。

フェルミ推定やケース対策。よくコンサル会社の対策サイトで、事例とかありますね。私もたまに見ますけど、超ムズイ。。。とは言え、パターン認識トレーニングなので、数をこなせば、こなれてくるのでしょうね。でも、そもそもフェルミ推定やケース対策で卓越する事が本当に十分条件なの?そんな疑問があり。この文章を書き始めました。

そもそも、なぜ、このような文章を書くのか。この一連のnoteには、コンサルってイメージで語られがちだけど、少なくとも私自身10数年コンサル業界を経験した人から見ると、嘘とまで言わないけど、別の視点の情報もあった方が、思考が柔軟になるのでは?なんて感じることがあります。

要は、あまりにもコンサルって〇〇のステレオタイプが氾濫していないか?

この問題意識があるわけです。(また、私は何に対して戦っているのか分からなくなってきますが。依って立つ所は、ファクトベースですよ。噂に惑わされない、踊らされない。)

はい、その最たるものの1つが、フェルミ推定やケース対策。かくいう私もインターンとかグループワークとか。お題を出している側の立場でもあるので、この風潮に加担している側でもあるのですが。

本音ベースで。正直、対策している人の回答はつまらないし。そもそも対策していない人はダメダメ。それでも光る人はいて、そんな人ってこんな特徴あるよね。逆に言えば、皆、実はこんな落とし穴にハマっていませんか?みたいな駄文を連ねます。

2.フェルミ推定で分かること

落とし穴の前に、フェルミ推定とケースで何を見ているか。見られているか。私なりの感覚になりますが、少しだけ。

まず、フェルミ推定は要因分析と構造化の力が分かります。

大きな塊の数字を推定する上で、その大きな塊がどういう要因で成立するのか。特徴を捉え、代表する要因に分解する能力が分かります。塊が大きければ特性別に層別をして、その特性別の塊を構成する要因に分けますね。

あとは、それら要因を掛けたり、割ったりしてロジックを作る構造化。それさえ出来てしまえば、後は既知の情報を代入して、いくらでっせ。となる訳ですね。

3.ケース面接で分かること

ケースはその発展形。実際のコンサルティングの仕事に近い。売上〇倍とか。利益を出せとか。課題を設定して、提案しろとか。パターンはありますが。結局はフェルミ推定の発展形?なんて。

その心は、つまるところケース面接って、現状と目標を設定して、そのギャップを埋める為にどういう要素に変動スイッチがあって、どのスイッチをどの様に押せば成果が出ると思う?ぐらいしか聞かれていないんですよね。

シチュエーションが企業の個別課題になるだけで、基本はフェルミ推定の考え方と一緒。ただ、よりコンサルティング業務に近づいたシチュエーションでの思考の力量を推し量ることが出来る点が、面接評価を行う立場から見ると、ケース面接の良さ、メリットになる訳です。

どういう事かと言うと、フェルミ推定で分かる思考力に加え、一般知識として業界や企業の基本情報をどこまで把握しているか。業界別の一般的な売上方程式や、費用構造に精通しているか。こんな点も分かる訳です。

同じ業界でも異なる売上方程式、費用構造を持つ企業を比較しながら、その前提となるマーケティングのSTPや4P、ビジネスモデル上で独占する自社の付加価値の源泉とか語られると、なるほど業界構造と個社のビジネスモデルと財務数値を繋げて理解している人だね。となる訳です。

4.問題解決思考とは。5つのステップ

さて、ゴールは遠い。改めて。結論は冒頭ですのであしからず。

フェルミ推定やケース対策をするなら、加えて問題解決思考を鍛えた方が良い。これが私の主張です。そして、冒頭で言う、光る人ってのは問題解決思考が出来る人です。

問題解決思考は廃れた。時代はデザインシンキングだ。いやいやインクルーシブデザインだ。アートシンキングだ。ゼロ-イチだ。直観だ。などなど言われますが、こう言われるのも、問題解決思考を使いこなせた前提。されど問題解決思考です。

問題解決思考は下記の5ステップで構成されますね。

1.現状把握
2.問題定義
3.要因分析
4.対策立案
5.計画化

まずは、この5ステップを無意識で活用できる様になってください。もう、これだけあれば、あとは応用です。私の仕事を抽象化すると、これしかしてません。

問題解決思考の詳細を知るには、アマゾンで問題解決と検索して、5冊本を買って並行読みしてください。共通して記載されている事を自分なりにまとめましょう。これでOKです。

いや、推薦図書とかあるでしょ。という方には下記です。
※アフィリエイト収入とか発生しないのでご懸念なく。

え?、「イシューからはじめよ」が来ると思った?

そんな、あなたは読書が足りないです。「イシューからはじめよ」は問題解決思考の5ステップの特に、問題定義と対策立案の解くべきイシュー設定に焦点を充てていて、問題解決ステップ目線の網羅性は弱いんですよね。(最後はプレゼンテーションの章ですし。)

とは言え、支持を受けるのは「イシューからはじめよ」の構成が、問いの設定から、仮説構築し、如何にスライド資料に落とし込むか詳説されており、それが、コンサルの若手に受けるんだと思います。(かく言う私も本著作に衝撃を受けた一人ですが。。)

5.おわりに

はい。やっと前提情報が整いました。

が、あまりにも余談が過ぎたので、前半戦と後半戦の2つに分けたいと思います。申し訳ありませんが、前提情報を整理した段階で前半戦とさせてください。本稿はここで一旦終了です。

後半戦では、問題解決思考を身に着けていないが故に見られる、フェルミ推定とケース対策における、3つの落とし穴について記述します。

要は、評価を落としている。つまりは、落選してしまう理由ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?