見出し画像

【レシピ】トーチニ(Tócsni/ハンガリー風ズッキーニパンケーキ)

ズッキーニの季節です。
小さい頃は聞いたこともなかった野菜でしたが、気がついたら日本でも市民権を得ていました。イタリアンには欠かせない野菜ですね。
ハンガリーでもズッキーニはよく食べます。rántott cukkini(揚げズッキーニ)という輪切りのズッキーニにシュニッツェルのように衣つけて揚げただけのシンプルな料理もあります。
今回作ったトーチニですが、実はハンガリー留学中に食べたことは一回もありませんでした…。留学後、大学のハンガリー人の先生が作ってくれて初めてその存在を知りました。一番ベーシックなのは細切りにしたジャガイモで作ったものですが、近年はズッキーニを使ったものも人気みたいです。
そしてこの料理にはトーチニ以外にもlepcsánka(レプチャーンカ)など色んな呼び方があり、家庭や地方で異なるようなのです。面白いですね。

・材料(小さめパンケーキサイズ4枚程度)
・ズッキーニ…1本
・にんにく…一片
・たまご…1個
・小麦粉…約100g
・塩…少々
・パセリ粉末(あれば)…少々

・作り方
1. ズッキーニをスライサー※1で細かく千切り状におろし、塩少々をふって揉み込み5分ほどおく。にんにくは荒くみじん切りにする。
※1 スライサーは「にんじんしりしり」を作るときのおろし金あたりが一番歯ごたえも良い仕上がりになると思います。

2. 5分後、ズッキーニから水が出ているので、固く絞ってよく水を切る。

3. 水をきったズッキーニにみじん切りにしたにんにく、卵1個、塩ひとつまみ程度、パセリ粉末(あれば)を入れ混ぜる。

4. 小麦粉100gを何回かに分けて混ぜる※2。
※2 生地はホットケーキ程度の硬さになれば良いので硬さに応じて小麦粉の量を調節する。

5. 少し多めのオリーブオイル※3をフライパンにひき、火をかける。フライパンが温まったらお玉半分くらいの量をすくって落とす。(厚さはパンケーキくらいの厚さ)
※3 元のレシピでは多めに油を入れて揚げ焼きにするのだけれど、炒める時よりも心持ち多めの油の量で十分だった。
この時ほど油を入れる必要はなかった↓

6. 最初は中火程度で片面がこんがりしたら裏返し、弱火でもう片面もじっくり焼いたら完成。

ソースはサワークリームを用意したかったのですが、日本では高いのでプレーンヨーグルトにパセリと塩ひとつまみを入れてよく混ぜたもので代用しました。

・メモ
ズッキーニはきゅうりと似ているけれども、独特の粘りがあると思います。おろして生地と混ぜて焼くことでもちもちの食感が出てきます。
トーチニではズッキーニの水気を切って使うので、買ってから時間が経って水分が抜けてしおれてしまったズッキーニでも(痛んでいなければ)使うことができます。
しょっぱいパンケーキなので、塩で味をつける必要があるのですが、水を出すために塩をつかうので、味付けの調整が難しい…。塩分が気になる人は3の時に塩を入れなくてもいいかもしれません。
ちょっと多めの油で焼くので、焼き上げたあとはキッチンペーパーで表面の油をとってあげると時間が経っても油っぽさが気になりません。

Twitterでハンガリー人のフォロワーさんに教えていただいたのですが、りんごとシナモンのトーチニもあるそうです。
こちらは完全にデザートですね。美味しそう。いつかこちらにも挑戦してみたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?