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ジャズ書籍

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ジャズに関する書籍紹介です。
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記事一覧

納浩一 著 : バイブル・フォー・ジャズ・ベース

納浩一 著 : バイブル・フォー・ジャズ・ベース

どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャスベースの教則本のお話です。

遂に発売となりました。レジェンドジャズベーシスト納浩一さんの著書。納浩一さんは比較的新しめの年代のジャズフィールドでご活躍されている印象です。ジャズライフ等でベーシスト向け記事を多く手掛けられており、書籍も多く出版されています。代表的なのは黒本ことジャズ・スタンダード・バイブル。セッション用バイブルをベーシストが作るっ

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Rob Gourlay著:Walking in the footsteps of Sam Jones

Rob Gourlay著:Walking in the footsteps of Sam Jones

どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースの教則本のお話です。今回取り上げるのは「Walking in the footsteps of Sam Jones」。

サム・ジョーンズといえばブルージーなベーシストでジャズベーシストの中では地味な方に認知されているのではないでしょうか。コードのルートを1拍目に置く基本のフレーズで、コードのとらえ方はセカンダリードミナントにしがちな印象。強

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Rob Gourlay著:Walking in the footsteps of Paul Chambers

Rob Gourlay著:Walking in the footsteps of Paul Chambers

どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースの教則本のお話です。今回取り上げるのは「Walking in the footsteps of Paul Chambers」。

ポール・チェンバースといえば最も有名なジャズベーシスト。ジャズを聴き始めた頃にCDレンタルすると全部のアルバムのベーシストがポール・チェンバースでした。ジャズってめっちゃ狭いコミュニティなんだな、と思いましたが、当

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Ron Carter著:Ron Carter Bass Solos

Ron Carter著:Ron Carter Bass Solos

どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースの教則本のお話です。今回取り上げるのは「Ron Carter Bass Solos」。ロン・カーターといえば一般の方も知っている有名なジャズベーシスト。なんとウイスキーのCMにも出ていたそうな。背が高くダンディな出で立ち。ザ・ジャズベーシストって風貌です。

特徴的なのはサウンドですね。一世を風靡したブニブニ音。いわゆるアコースティックな音で

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菅野 義孝著:目からウロコのジャズ・アドリブ・マスター術

菅野 義孝著:目からウロコのジャズ・アドリブ・マスター術

どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャズソロの教則本のお話です。今回取り上げるのは「目からウロコのジャズ・アドリブ・マスター術」。

菅野 義孝さんはジャズギタリストです。ジャズギターの教則本や白本(今は表紙が赤くなったけど)といってコード分析を併記した珍しいスタンダードブックを出版されています。

この本構成の良いところは、理論的な話はしなくていいからジャズ的なフレーズをちょっとだけ覚

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Rob Gourlay著:Walking in the footsteps of Doug Watkins

Rob Gourlay著:Walking in the footsteps of Doug Watkins

どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースの教則本のお話です。今回取り上げるのは「Walking in the footsteps of Doug Watkins」。

ダグ・ワトキンスといえばハードバップ系で録音を多く残しているベーシスト。ソニー・ロリンズ:サキソフォン・コロッサスやアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャー:カフェボヘミアなどで聴けます。あのポール・チェンバー

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John Goldsby著:The Jazz Bass Book: Technique and Tradition

John Goldsby著:The Jazz Bass Book: Technique and Tradition

ども。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースについての教科書をご紹介します。The Jazz Bass Book(2002)という洋書です。

冒頭にロン・カーターが序文を書いています。

(訳)私は45年以上にわたり、演奏、レコーディング、そして指導者として活動しているため、楽器店や書店、図書館などで弦楽器のベースに関する資料をリサーチしています。弦楽器の歴史を知り、新しい世代のベーシ

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中山 康樹 著:キース・ジャレットの頭のなか

中山 康樹 著:キース・ジャレットの頭のなか

ども。リーマンコントラバシストです。今回はジャズミュージシャンについてのエッセイをご紹介します。キース・ジャレットの頭のなか(2013)という和書です。

キース・ジャレットといえば最高のジャズピアニスト、と言ってもよいでしょう。みんなの最高があるのでその言葉自体に意味はあまりないのですが、その孤高ともいえるパフォーマンスはその称号の相応しさを伝えます。

チャールス・ロイドやマイルス・デイビスの

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