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納浩一 著 : バイブル・フォー・ジャズ・ベース

どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャスベースの教則本のお話です。

遂に発売となりました。レジェンドジャズベーシスト納浩一さんの著書。納浩一さんは比較的新しめの年代のジャズフィールドでご活躍されている印象です。ジャズライフ等でベーシスト向け記事を多く手掛けられており、書籍も多く出版されています。代表的なのは黒本ことジャズ・スタンダード・バイブル。セッション用バイブルをベーシストが作るってすごさ。

さて、今回取り上げるのは最新著作の「納浩一presents バイブル・フォー・ジャズ・ベース」(2021/3/15初版)。悩めるジャズベーシストに向けた作品です。

早速気になる目次を見てみましょう。納さんの記事を読まれている方だったらお馴染みの構成ですね。大きな流れは下記の通りです。

①コントラバス基本奏法の解説

②リズム練習の紹介

③ウォーキングベースの作り方(ブルース、循環コード、ゴーストノートの使い方、リズムバリエーション

④ジャズで使われるよくあるバッキングのリズム例(ラテン、8、16)

⑤ソロの組み立て方(骨となる音選定、モチーフを発展させる、各スケールからフレーズを考える方法、リズムパターンをモチーフとした考え方)

⑥著名ベーシストのソロ分析。

私が特に「おもしろい!」と思ったところはp55-61のブルース総論。納さん的/ポール・チェンバース的/ジャコ的なウォーキングのアプローチ例を出し、それぞれを分析しこうまとめています。

(ウォーキングベースは)最終的にはその楽曲やライブ、あるいはアルバムのコンセプト、さらにはその瞬間のソリストへのソロへのアプローチ次第ということになります。(中略)どれくらいのオーソドックスさ、あるいは過激さがちょうどいいのかというようなことを見極めながら、どういったラインを紡いでいくかを判断してください。

この本のテーマはどんな人でも気付きある教則本と感じました。そして普段の取り組み方がただ漫然とベースを弾くことになっていると気づきました。既に発売されている様々なベース教則本と比べるとジャズベースの全体像を提示しつつ細かい気付きを与えてくれる本で、特に発売音源のベースソロ分析は書籍として発行されているのはあまりないと思います。(ピアノやサックスとかは多いけど)。

一人でベースを練習をするのもいいですが、ベーシスト仲間が集まってこの本を使った勉強会をするとみんなの話も聞けて盛り上がる気がします。

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コントラバスの弾き方をしっかり学ぶアイディアはこちら。

教則本を置く譜面台の話はこちら。




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