大地震が起きた夢を見た
※今から話す内容はすべて夢の中の出来事であり、
現実で起きた話ではありません。
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奈良県への修学旅行中、地震が起きた。
自分が中学生か高校生だかはわからない。
地震が起きたのは、あろうことか旅館で就寝中の時のことだ。
そして何故か、男女同じ部屋で寝ていた。
地面が蠢く。というより「波打つ」という表現の方が正しいだろう。
まるでタイムマシンの時空が歪む如く、天井のものが落ち、ぐわんぐわんと揺れに揺れた。
揺れの影響で色々なものが顔の真上に落ちて家が傾きかけた瞬間、死を覚悟した。
危うく下敷きになりかけたところを、同級生たちに「こっちだ!」と引っ張られながら間一髪で脱出。身体中、傷だらけだった。
何故か揺れた直後に呑気に寝転がりながらスマホで被害状況を見ている男子もいた。
こういう実際ではまずありえない光景も夢だからなのだろうか。
が、彼がスマホを見てもどこが震源か一切わからなかった。
そうして避難をする際、教員の1人から驚くべき言葉が発されたのだ。
「もうすぐ津波が来ます。ここからあなたが一番高台だと思う場所に避難してください」
高台だと「思う」?????
避難は謎解きじゃねぇんだよ。
そんな生徒の思い思いに避難をさせるんじゃない!!!!!
災害ハザードマップとか避難指示とか、教員側が把握して先立って生徒を誘導するべき立場じゃないか。
スマホで奈良県の地形を調べる暇もなく、奈良県大和郡山市の駅前の商店街に向かう交差点を何となく目指したところで夢は終わっている(筆者は奈良県の地理は全く分かりません)。
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言うまでもなく悪夢だった訳だが、この夢がきっかけで、もしも今地震が起きたら……と再考するきっかけになったのは事実だ。
それに夢の中と言えど、教員の「高台だと思う場所に逃げて」という適当すぎる避難誘導に怒りを覚えた私は、13年前の東日本大震災の「大川小学校の悲劇」を思い出さずにいられなかった。
杜撰な避難誘導で津波に飲み込まれ、児童74名、教員10名が亡くなった悲惨な事故である。
この悲劇には「天災ではなく人災」という言葉もあるように、高台に避難ができていれば多くの命を失われることはなかったのである。
夢で防災について改めて考えさせられるとは思わなかった。
大地震の夢は夢から覚めるまで本当に現実のような気がして怖くてならなかったし、夢から覚めてもやはり、今地震が起こったら自分は生き延びることができるか、とても不安でならない。
防災リュックの準備、ハザードマップで避難場所の確認、耐震グッズで家具を固定など……今できることを精一杯やろうと思う。
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