個性を生かす
どうも!ヒロヨシです!
2週連続で土曜にUNROOFのファクトリーショップをオープンしておりましたが、無事先週の土曜で終了しました。
結構いろんな方にお越しいただき、本当にありがたいなーとしみじみ思ってしまいました。
さて、そんなこの前の土曜、ファクトリーショップをオープンしていたときに、
「あ、これが組織の理想だなー」
と強く感じた出来事があったので、それについて書きたいと思います。
前回書いた兆しという話にも通じる話です。
1.普段ない光景
土曜は、通常の営業とは違ったため、工場には少ない数の職人たちが出勤していました。
朝からみんな製作をしたり検品をしたり、必要なことをやっていました。
私は、検品をしているメンバーの前で、店舗スペースをどうしていくかのアイディアを考えたりしていました。
すると、前に座っていたメンバーから
「掃除をしていて、店舗スペースにおいてある商品説明で気になったことがあるんですが。」
と声をかけてくれました。
それを聞いて、
「具体的にどういうこと?」
と聞くと、彼女は詳しく説明してくれました。
まだ入社して間もない彼女は、普段はあまり自分からいろいろ意見を言わないタイプの人ですが、私が事前に
「店舗のこととか気になることあれば、全然遠慮なく言ってね!」
と話していたところ、本当に思っていることを伝えてくれたんです。
その後、いろいろと意見を交わし
「俺は俺の考えでいろいろ決めてやってるけど、もしこうしてみたいってことがあれば、やってみちゃっていいよ!」
と伝えました。
すると、彼女は
「え?いいんですか?」
と言って、なんだか嬉しそうにしていました。
さらに、お客さんが来て接客したりして、時々私がまたテーブルに戻ると、
「岩城さん、もっとこういう商品も出してみたらどうですかね?」
と別のメンバーも話しかけてきたんです。
気づけば周囲のみんなもちょっと一緒になって、ああしたらどうかこうしたらどうかと話が盛り上がっていきました。
店舗ディスプレイのことを別の職人メンバーと話していたら、その時も他のみんなが集まってきて、それぞれのアイディアを出し合っていました。
その日は、出勤していた職人がアイディアを出して作った商品も売れていました。それを知った職人が「もっとこうしたらどうかな?」とさらにモチベーションを上げていたんです。
別に誰がこうしろと言ったからというわけじゃなく、その日はみんなが前を向いて何かをしようとしていました。
2.個性を出しやすい環境
実は、いつもこんな感じかというと、そうでもないんです。
たくさんのメンバーがいる中で、意見が言える人と言えない人が存在します。いろいろと経験がある人は、自分の意見に自信があるので、どんな時でも意見が言えます。でも、まだまだ経験が浅い人やあまり人前で意見を出すのに慣れてない人は意見が言えなかったりします。
意見が言えずにいると、どんどん言いづらくなって、何か聞かれても何も言えなくなってしまいます。
でも、昨日は普段意見を言えているメンバーが出勤していなかったので、みんな普段言えてない意見をフランクに話せていたのかなと思いました。
そんな場面を見ながら、
「あー、これだよなー」
と、ものすごく腹落ちしている自分がいました。
よく組織作りの中で、
「適材適所」
とか
「個性を生かす」
とか言いますが、ずーっと引っかかっていたことがありました。
それは、その組織って
「個性を出せる環境なのか?」
ということ。
意見を言っても、
「あー、それは違うね」
と一言言われたらそれで終わり。
個性を出そうと思っても
「うちはそういう会社じゃないから」
と言われておしまい。
こんなことってよくないでしょうか?
経験値が高い人の意見が通りやすく、試しにアイディアを出してもすぐ潰されてしまう。
会社の方針があるからと、新しい考えを発信しても受け入れてもらえない。
会社である以上、会社が目指すビジョンはある。
そこから外れているのであれば、それは正していく必要がある。
でも、そこから外れていないのであれば、それ以上押さえつける必要はない。
そう私は思うんです。
UNROOFのビジョンは、
「障害があっても自分の可能性を信じられる社会をつくる」
こと。
目指すビジョンに向かっていくことができるのであれば、一人一人を枠にはめる必要はない。
個性を生かすには、まずその個性が発揮される場をつくることが大切。
良くも悪くもうちはベンチャー企業なので、型にハマる必要はありません。
明日にでも会社が潰れそうにだってなるから、綺麗事じゃ済まないし、時には歯を食いしばって頑張ることも大切です。
どちらかというと、UNROOFで働いているメンバーは、これまで自分の意見を受け入れられずにきたメンバーが多くいます。これまで押さえつけられてきたみんなを、ここにきてさらに押さえつけるのは本当にナンセンスだと思うんです。
頑張るのは当たり前、それはみんなわかっている。
彼らが伸び伸びとその個性を生かしていけるように、売りを作っていくのは経営側の仕事です。
必要な手助けはするけど、それ以上は干渉しない。
一人一人が自然ともっとこうしたい、成長したいと思っていける環境を作っていくこと。
それが大切なんだと、先日の一日を通じて強く感じました。
これって、別に障害があるとかないとか関係なく、どんな会社でも一人一人が活躍していくために必要なことなんじゃないでしょうか?
先日の記事に書いた出来事に続いて、なんだか少しずつ事業が、そして働くみんなが、前に進めていけている感触をつかめてきた気がします。
もっともっと個性を生かし、事業を成長させていけるよう、引き続き試行錯誤を続けたいと思います。
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