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思い出すのは

 フランス旅から戻ってそろそろ1ヶ月が経とうとしている。仕事と家のこと、雑事などに追われる日々だ。それでも毎日、何かしら、旅の断片みたいなものを頭の中に再現したりしている。飴玉をなめるみたいに、風景や会話や音、匂いなどを味わう。これも旅することの楽しみのひとつと思う。  さっきから思い出しているのは、プロヴァンスで毎日のように飲んだロゼワイン。プロヴァンスといえば、ロゼ。初夏のバカンスにあれほど似合うワインはない。滞在していたシャンブルドットから、歩いてわずか2分くらいのと

    • フランス旅その後

       日本に戻ってから22日が過ぎた。なんと。  パリから成田に着き、同日のうちに北海道の自宅にたどりついた。さて、何から、そしてどこから書けばよいだろう。時系列を考えずに、思いつくまま書くことにする。  フランス滞在中は、日本食を恋しいと思うことは一度もなかった。それが、12時間の飛行ののち、急にラーメン餃子を食べたくなったのだ。唐突に、その欲求はやってきた。それはいつかというと、成田空港に着いて、荷物を宅配に出す手続きを終えた瞬間だった。  面白い。そこには私の思考とか意志

      • バイバイ、フランス

         空港ラウンジで書いている。寒いよ。冷房効きすぎでは。  これから15時間ほど、機上の人になる。  またね、パリ。

        • 前日オフ

           いよいよフランスを去る日が近づいてきた。今日は、荷造りとお部屋の掃除や洗濯のためにとってある日。どんより曇って、肌寒い。人によっては、ライトダウンジャケットなど着るかもしれない。そんな陽気。  週明けからは、ぐんと気温が上がって、太陽がお出ましになるという予報だ。  なぜにこんなにトートバッグが?というくらい、あちこちで買い集めてしまった。もちろんお土産用もあるのだが、好きなんです、トートバッグ。  ちょっと落ち着いたので、とりあえず、近所のパスタの店にランチしに行って

        思い出すのは

          グレイの空

           手配したG7のタクシーを待っているところ。 午前中ゆっくり過ごして、これからクリュニー美術館へ行く。前回は、修復中の箇所があったが、今回は完成しているはず。またあのタピスリと会える。 今日も太陽は顔を出さないかもしれない。

          グレイの空

          ひと休み

           昨夕からお腹をこわした。あーあ。心当たりはある。おとといの夕食で、ビーフのタルタールを食べた。生の牛肉をペースト状にしたものに、色々な香辛料が入っている。かなりの量があった。しかも前菜にウフ・マヨネーズを食べたから、「こ、これは」と躊躇したのだ。付け合わせに、山盛りのフリットとサラダが登場。  もちろん残したっていいのだ。が、おいしかったし、なぜかがんばってしまった。フリットは、半分も食べられなかったが、タルタールはきれいに完食。  間違いない。これが原因だ。  朝から雨

          ひと休み

          くもり続きのパリ

           おとといの日曜日はすばらしい天気だったが、月曜日からくずれた。バラバラと雨が落ちてきたと思うと、青空が少しのぞいて、また激しい雨。  きょうも朝からどんよりしていて、外出には折り畳み傘を持って行かねば。  昨夜の、シテ島内にあるサントシャペルでの室内楽コンサートは、すばらしかった。宝石箱と表現される教会堂の、高い天井と美しいステンドグラスに抱かれながら弦楽器のつややかな音が全身にしみわたる。  夢見心地とか、酩酊、快楽といった言葉がぐるぐる回る。  20時から始まったコ

          くもり続きのパリ

          パリ3日目

           よく眠った。  日本にいてもそうなのだが、まず起床すると、ソファでうだうだして頭をはっきりしてさせる。ぼーっとしながらSNS を一通りチェックする。  今朝は、「今日は○○さんのお誕生日です!」…今年になってから訃報を受け取った学生時代の友人だ。彼女の人懐こい笑顔と、少し低い声が頭の中でぐるぐる回る。リタイアした彼女は、「今度ソロ旅に行くときは、声をかけてね」と言っていた。元気だったら、今私の横にいるのかもしれない。いや、目に見えないだけで、きっと彼女は、この部屋でにこに

          パリ3日目

          盛りだくさんの日

           南への旅行から戻って、パリ2日目。オペラ座でのコンサートを予約してある。開演は12時。余裕をもって1時間くらい前に到着したい。メトロの駅に向かうと、広場がマラソン会場のようになっていて、面食らう。横断歩道を渡りたいのに、走者が途切れない。同じように困っている人はいて、いっせーの!という感じで一気に突っ切る。やれやれ。  メトロは一回乗り換えて、30分ほどでOpera に到着。階段をのぼって外に出ると、オペラ座は目の前。あれれ? 見慣れた建物ではなく、あせる。修復中なのだろ

          盛りだくさんの日

          パリに戻った

           旅も3分の2まで来た。フランスの人々は、自国をhexagoneエグザゴンと呼ぶ。六角形の下の真ん中あたりに近い場所にプロヴァンスから移動して、11年ぶりに友人と再会した。ふたりとも感無量だ。  滞在中は遊ぶのに忙しいのもあって、更新を断念。  今日の午前中にパリに舞い戻った。これが一騒動。13時ごろの国内線で、オクシタニア地方から一気に北上する予定だったので、ゆっくり準備して朝のコーヒーも飲んで…と安心していた。が、そうそうことがスムーズに行くわけがない。  前日の夕方

          パリに戻った

          フランス何日目?

           プロヴァンスから電車を乗り継いで、移動して来ました。お天気が最高。毎日出かけては、戻ると川沿いのテラスでアペリティフして猫たちと遊んで。  ネット環境が良好でないせいもあり、更新できなかった。パリに戻ったら、また復活します。

          フランス何日目?

          日曜朝のマルシェ

           楽しかった!  チーズ、野菜、スイーツ、アクセサリー、衣類、お惣菜などなどがずらりと並んだ。荷造りのことを考えながら、お土産と自分用のものを買った。プロヴァンスはオリーブオイルの産地。オリヴィエ(オリーブの木のこと)を材料にした皿やカトラリーなどもあり、木目がきれい。サラダ用のフォークとスプーン、あと楕円形(好きな形なのです)の平たいものも、鍋敷きとか色々に使えそう。この地で手に入れたものたちが、北海道の我が家に置かれるのを想像すると楽しい。  明日は、プロヴァンスを離れ

          日曜朝のマルシェ

          プロヴァンス3日目

           お天気が続く。滞在しているところは、町中に川が流れている。水はとてもきれい。鴨の夫婦が日光浴や羽繕いをしていたり、人間は上から手すりに寄りかかって水の流れを眺めている。  今日は、アンティーク市が開かれていた。アンティークというよりは、ブロカントだろうか。ひやかしながらそぞろ歩き。おしゃれなブティックも並んでいる。プロヴァンスのお菓子や、ハーブティなどを専門店で買った。  さて、このあとは、近所の気軽なバーに行く予定。グラスワインの種類が豊富で、料理もいわゆる小皿料理が

          プロヴァンス3日目

          立ち直った

           ようやく時差ぼけから脱することができたと思う。もうフランス滞在中は、あのまま昼ゾンビのような毎日になるのかと怯えていたのだ。 やれやれ。  今日は、リュベロンの村めぐりをした。2016年にも訪れた場所だが、やはりすばらしかった。  完全に時差ぼけを治すため、今夜はもう寝ることにします。  おやすみなさい。

          立ち直った

          プロヴァンスに恋して

           パリからTGV で約3時間。南へ。  ジャスミンの香りに包まれて。  時差ぼけから脱することができないでいる。夕食は、寝ながら食べているみたいだ。

          プロヴァンスに恋して

          神の恩寵

           パリ3日目。  例によって、今朝も日本時間で体が勝手に動き始めた。あ、もう投稿したのだっけか。ぐちゃぐちゃになっている。  自然史博物館に行こうか、それとも大好きなパリ市立現代美術館の方が迷わず行けていいかな。  何か引っかかる。一歩外に出たら、いかにwifi天国のパリといえど、快適なネット環境の恩恵に浴することはできないのだ。方向音痴だし、今回は体力的にタクシーを多用するつもりでいたのに。Uberや G7に頼らずに、タクシーが簡単に見つかるだろうか。  ふと思い出す

          神の恩寵