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凶悪犯罪はなくせるか?心の解明が進む中で、考えておきたいことメモ

noteを毎日書く2021年12月にしたいなと思う26日目!ネタがなくなってきている証拠でしょうか。2日続けて科学雑誌Newtonでインプット思考したことについて書きます。

はじめに

犯罪心理学(wikipedia)という学問があるようです。

犯罪を犯してしまう者の心理やその周辺の社会事象を取り扱う学問なのでしょうか?科学雑誌Newtonの心理学分野の特集はいつも新しい知見をいただけます。ありがとうございます。

警察白書なるものが存在する

こんな白書があるなんて知りませんでした。Newton記事内ではこの白書をもとに近年の凶悪犯罪の数をまとめてくれています。昭和からの記録を見ると平成15年を境に日本の凶悪犯罪の数は減少傾向にあるようです。

ちなみに、csvデータをダウンロードして、実際に自分でグラフをつくることも容易いです。どっか調べればありそうですが、自分で実際に手を動かして数値を可視化することも大切なのかもしれません。

令和3年度 警察白書をもとに簡易作成
https://www.npa.go.jp/hakusyo/r03/data.html

犯罪防止

犯罪心理学が目指す目的の1つに犯罪防止をあげることができるでしょう。

凶悪犯罪を事前に検出

社会から犯罪とみなされていることをしたくなる人格の持ち主は人口の数%いるそうです。現在は生物学的、遺伝子レベルで解明されているようです。記事内では、セロトニンの量が関係しているそうです。

なので、本気を出せば遺伝子レベルで「犯罪を起こす可能性が高い人格の持ち主」を事前に検査すること、実際に犯罪を実行する前防ぐことも可能なのです。

一方で、それらが倫理的に許せるかどうかは別問題です。

これらは人工臓器やデザインベビーなど話題に尽きることのない生物学と倫理の問題です。重要なのあ科学は科学としてのスタンスを守り、議論を進めていくことが肝要でだと思われます。

サイコパス

いつも通り国語辞典で調べました。

サイコパス(psycopath)
パーソナリティー障害のうち冷酷で他社の共感に欠け、極端に自己中心的であるなどの傾向を持つ人。「精神病質者」とも。

新明解国語辞典 第八版

人口で1〜3%ほどいると推計されている。男女比でいうと圧倒的に男性に多いようです。サイコパスが必ずしも犯罪を犯すというわけではなく他にも因子はあります。

セントラルエイト

統計的に犯罪に大きな関連のある8つの危険因子(セントラルエイト)は次の通りです。

  1. 犯罪歴

  2. 反社会的交友関係

  3. 反社会的認知

  4. 反社会的パーソナリティー

  5. 家庭内の問題

  6. 教育・職業上の問題

  7. 物質使用

  8. 余暇活用

詳細は割愛しますが、先天的なものだけでなく、後天的な社会・環境背景も重要であることが伺えます。

再犯防止

刑務所内では心理学を取り入れた再犯防止の取り組みが行われているようです。

依存の支援

薬物や性犯罪は再犯防止の一環としてリラプス・プリベンションというプログラムが実施されるそうです。その中でも重要なのがコーピングと呼ばれるもので、犯罪を犯したいと思った時にうまく対処する方法を学ぶものです。

痴漢であれば満員電車に乗らないなどです。犯罪でなくとも普段感じているストレスに対するコーピングなどもあるようなので、心が不健康だと感じた場合にあコーピングするといいのかもしれません(参考までに)

さまざまな課題

再犯防止のプログラムの効果や実施には、まだまだ課題が多くあります。サイコパスの治療が難しいこと、日本では執行猶予になると治療を行うことができないこと。

薬物使用で逮捕された人が治療よりも服役を優先して刑務所に入るのはG7の中で日本だけのようです。刑務所コストが年間400万円/人程度なので、幾分かの予算を治療施設体制の整備に回した方が良いと筆者は主張しています。

他の学び

記事の解説は以上です。知らなかったことをたくさん知ることができ良かったです。思うところを述べて、結びとします。

心の病増加に対するモヤモヤ

身体的な病に加え近年では心の病も問題になっているとよく耳にします。科学技術は確実に進歩しているはずなのに、精神的な幸福が全体として下がってきていることはなんだかモヤモヤします。

以前あ飢餓に苦しんでいましたが、世界全体で見れば肥満による病気で無くなる人の方が多いのと同じで、豊かになることの弊害に対してもっと正面から向き合う必要があるのだと感じています。環境問題も然り。

タイピングが早くなったからといって、仕事が少なくなるわけであありません。効率が良くなると、その効率がボトムとなり結果的に仕事率が高まり、仕事の総量は増える。よく考えると、おかしな話です。

税金の費用対効果

本年は政治・経済に対するインプットも行ったせいか、税金の使い道にはこれまでよりかは意識が変わったように思います。健康診断はその効果があるのか?検証は難しいと思いますが取り組むべき事項でしょう。

道徳と法教育

刑法が刑事罰つまり犯罪かどうかの判断材料になることでしょう。法治国家である以上、法律はとても重要です。一方で、近年小学校で道徳が必修の教科となりました。

道徳や法教育については、これまで2つの記事を書きましたので、そちらも参考にされてください。


おわりに

科学技術の発展ばかりではなく、社会を形成する中心にいる人に焦点を絞り豊かさとは何なのかを再度人類全体が見直す必要もあるのかもしれませんね。

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