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第11話『乗り込む』
参上! 怪盗イタッチ
第11話
『乗り込む』
「イタッチさん、無事侵入できたみたいですね!」
無線からアンの声が聞こえてくる。
「ああ、見張りという見張りはいなかったが、警戒して進んでいく。何かあれば、報告頼むぞ」
「はい! 任せてください!!」
アンの元気な返事を聞き、イタッチとネージュは先へと進む。通気口を伝ってお城を進んでいき、たどり着いたのは5階。
大きな空間で、天井には
第10話『お留守番』
参上! 怪盗イタッチ
第10話
『お留守番』
「どういうことだ相棒!? なんで俺が留守番なんだよ!!」
ダッチが抗議すると、アンが理由を伝える。
「ダッチさん、体調が完全じゃないじゃないですか。無理をしたら次はもっとひどくなりますよ」
さらにアンに続いてネージュも説得に入る。
「アンちゃんの言うとおり。ダッチさんは休んでください。これ以上の無茶は危険よ」
「だが、イタッチの相棒は
第5話『怪盗vs新人警官』
参上! 怪盗イタッチ
第5話
『怪盗vs新人警官』
皆、危険だと言って同じ仕事をさせてくれなかった。お前は親の力でここにいる、お前は優遇されている。そう言われ続けて来た。
そして誰にも頼られず、信頼されなかった。
でも──
「……異常無しっす!」
コン刑事はお宝の展示されている部屋の壁に寄っ掛かり、無線でフクロウ警部に連絡を取る。
「なら、そのまま待機だ」
「了解っす!」
第4話『新人警官コン』
参上! 怪盗イタッチ
第4話
『新人警官コン』
「チッス。今日はよろしくッス、おっさん」
フクロウ警部の向かいに立ち、頭を掻きながら適当な挨拶をする若者。まだシワもついていない制服に身を包み、腕には高価な腕時計をつけている。
つり目に黄色い毛皮の女性のキツネ警官。彼女の姿にやれやれとフクロウは首を振った。
「君が若くして優秀なのは知ってるが、もうちょっと態度はどうにかならないのか?」
第3話『勝負!! ミラネス公爵』
参上! 怪盗イタッチ
第3話
『勝負!! ミラネス公爵』
イタッチとダッチは並走して、船内の廊下を走る。すでに夜中の2時を過ぎているというのに、パーティが続いているところもあり、会場から音楽と人の話し声が聞こえてくる。
二人は人と出会わないように、人がいるところを避けながら進んでいく。そうして辿り着いたのは船の最深部にある金庫室。
40メートルの正方形巨大な金庫であり、ロケットが直撃し