2022年の振り返りと2023年の抱負
今年もあと3時間で終わろうとしています(記事執筆開始時点)。AWSに転職して1年、子供が生まれて1年、と変化が大きく振り返りがいがある一年でした。本記事では個人的に2022年の振り返りと2023年の抱負をしたためたいと思います。
2022年の仕事の振り返り
AWS1人目のMachine Learning Developer Relationsとして、戦略の立案と実行をしました。機械学習を導入する顧客の体験を6段階に区分して、Developer Relationsは機械学習の学びから検証までの前半3段階、機械学習とSageMakerの扱いに長けたSpecialist SAがモデルの開発からスケールまでの後半3段階を受け持ち連携する体制を取りました。
競合に比べてLearningの段階で認知が取れていなかったので(※)、2022年はLearningに注力しました。
※主にKaggleのサーベイ結果を使って分析しました。2022年のサーベイ結果を反映した最新のクラウドサービス利用状況をKaggleで公開しているので、興味ある方は参照してください: Cloud Service usage among data scientists
Learning: Studio Labで学べる教材の拡充
機械学習を学ぶ上で欠かせない教材を、Amazon SageMaker Studio Labで学べるようにする活動を進めました。AWSのSAの方にも協力頂き、教材のGitHubリポジトリ作成者の方と連絡を取り1クリックで教材をStudio Labで開けるようPull Requestを送らせて頂きました。結果として11リポジトリがStudio Labで開けるようになり全リポジトリのスター数の合計は20,000を超えました。
機械学習が学べる動画シリーズの公開も今年のチャレンジです。6段階の前半3段階の方のためのLight Part、後半3段階のためのDark Partを公開しています。AWS JapanではAWSサービスの使い方を動画で解説するBlack Beltシリーズを公開していますが、今年の再生回数上位5つのうち3つはLight/Darkパートからランクインしています。Dark PartトップバッターのGoさんの動画は4,000再生を超えています。さすがAWSの誇るエンターテイナーです。本橋さんによるエージェント同士の掛け合いによる動画も秀逸です。
Experimenting: 機械学習を実践する
機械学習を実践する場として、ハッカソンやハンズオンの開催/支援を行いました。NLP若手の会のハッカソンや、金融領域での経験を活かしJADAAやJPX様とハンズオンを実施しました。
Prototyping: 機械学習をプロダクトで活用する
最後に、機械学習を実際にプロダクトで活用できるようになって頂くため、ワークショップを立ち上げました。SAの方とのディスカッションで「そもそもプロダクト機能を発案するプロダクトマネージャーの人が機械学習を知らない」という課題が上がったため、プロダクトマネージャーを含めてインプットを行う一味代わったワークショップになっています。Learningで言及した動画に沿ったハンズオンも含んでいます。
このワークショップはAWS JapanだけでなくグローバルのAWSからもAwardを頂きました。Money Forward様に先行して提供し、現在進行形で複数社様への提供が開始しています。
Platform improvement: Studio Labの機能改善
Developer Relationsとして主に扱っているStudio Labの機能改善に取り組みました。Learning~Prototypingの活動で観測したUX面での課題や拡張すべき機能はGitHubでIssueに上げると共に、プロダクトマネージャーの方と定期的にミーティングを持ち伝えています。もちろん先方は英語圏の方なので、アンケート結果やインタビュー結果を英訳するのはもちろん、英語で話すのは骨が折れました。英会話は4/24から特別な用事がない限り毎日続けてます。
2023年は2022年に送ったフィードバックを実装という形で結実させたいところです。
2022年の生活の振り返り
子育て
前半は育休をとり育児をするほか救命救急の研修を受けたりしていました。幸いにしてまだ本番が来たことはないです。
夏には一家全員新型コロナに感染するという事態が発生しましたが、病気の恐ろしさを実感しました。夫婦のどちらかが倒れると子育て+看病になるので、ありえへん負荷がかかります。「看病している時に感染してはならない」を実感した期間でした。
家探し
家探しをぼちぼちはじめました。ランニングのついでに物件の周りを散策するなどしています。住宅ローンを計算するためのテンプレートなども作ったりしました。固定金利が上がる中、しっかり資金計画を見積もる方も増えると思うので(※他人事ではない)お役に立てば幸いです。(内容はファイナンシャルプランナーの方にもチェック頂いていますが、利用した結果不利益が出ても保障はできませんのであしからず。)
2022年の学びと2023年での活用
2022年は「人に動いてもらうためにどうすればよいのか」の学びが大きかったです。Developer Relationsは1人しかいないので、人に働き掛けない限り活動がスケールしません。相手の役職や職掌に基づく外面からの働きかけ、個人のモチベーションに基づく内面からの働きかけなど使える引き出しが多くなりました。現在Yuimediで活躍されているWachiさんにメンタリングしていただけたのは、成長の面で非常にありがたかったです。
2023年は「勝ち筋」によりこだわりたいです。AI/MLの領域はご存じの通り強者がゴロゴロしており、その中で認知をとることは容易ではありません。2022年終了の段階で、継続的な認知拡大の効果はまだ得られていません。ただどのような活動にどの程度の反響があるのかデータが取れたので、より確度の高い「勝ち筋」を立てていきます。
生活面では、子育て/家事、機械学習の勉強に充てられる時間を増やしたいのが抱負です。勉強時間については、業務時間に一定の時間をブロックするようにしたところ上手くいっているので、継続予定です。Weekly Machine Learningは育休頂いていますが、2023年は何かしらの形で継続的に情報を発信していく予定です。
では、2023年もよろしくお願い致します!
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