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平和学習

毎年この季節になると思い出すのが「平和学習」のこと。
子どもの頃僕たち大阪貝塚市の小学生は8月6日もしくは8月9日になると「平和学習」ということで夏休みの最中に登校日でした。

何をするかというと文字通り平和について学ぶために登校します。
広島や長崎で被爆された語り部の方から直接お話を聞いたり、戦時中の食事を体験したり、自分の中で一番ハードだったのが「はだしのゲン」のアニメ映画を観たり、今村昌平の「黒い雨」を観たりと真剣に平和について学ぶ日でした。

同い年で神奈川出身の妻は平和学習という形の登校日はなかったとのことです。
大阪という土地柄、いわゆる人権学習の一環だったのかとは思います。
ですが、おかげで戦争、平和、核の恐ろしさ、こと原爆に対しての恐怖感というのは今も人の数倍以上に持っているように思います。
小6の修学旅行は広島へ行き、平和記念公園、平和記念資料館へも行きました。その日の夜も語り部の方から体験を直接お話をお聞きしました。
「事実としてあった事」を見聞きしました。

私の場合、お話を自身の持っている情報をフル回転させ脳内で映像化してしまう癖があります。
生まれてから43年の間におそらく一般的な方よりも戦争、原子爆弾については学んできたと思っています。

特に原爆に対しての話を見聞きすると心臓を掴まれ、呼吸をするのを忘れてしまう時があります。心が話の世界にダイブしてしまっているようになって終わった瞬間に途轍もなく心身が消耗します。

息子たちの世代は学校では積極的に原爆の話や教育はしていないようです。
私としては私たちのように心にトラウマ的に刻み込む方法は賛成できないところもありますがただ知らない状態でいること、全く教えないことも罪だと思います。

なので少しずつですが私から息子へ口伝で何があった日なのかは教えてあげていければ良いのかなと思います。

夢あふる世界であり続けますように。