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日常のノイズ(雑音)

 例えば、駅で電車を待っている時。
今朝は涼しくて、風が気持ちいいなぁ〜と思っていたら、
ホームの向こう側で、何かのモーター音が響いていた。
大学の敷地内で、清掃の担当者が、掃除機のような物から
風を出して、落ち葉を集めていた音だった。
竹ぼうきや熊手で、落ち葉を集めるザッザッという音には、
風情を感じる。
なのに、同じ事をしているモーターの音には、それが無い。
違和感すら覚える。
ウィーン、ウィーン、ウィーンという音が、耳に障るのだ。

 そういえば、妊娠中は胎教として、出産後は子守唄として、
気持ちのいい音楽を聴きたい、聴かせたいと思っていた。
クラシックでは、モーツァルトやバッハを聴いた。
ピアノとチェンバロの音色が、特に好きだった。
子供と一緒に聴けば、情操教育にもなると、思っていた。

 ところが、赤ちゃんの研究もしていた、ある脳科学者は、
赤ちゃんの発達には、刺激が必要で、どんな音も刺激になる
と言っていた。
だから、雑音でも何でも、聞かせた方が良いと。

 気持ちの良い音楽も、ノイズ(雑音)も、どちらも日常に
存在する音なのだ。
そして、何が心地よくて、何がノイズ(雑音)なのか、それを
決めるのは、自分かもしれない。

 

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