私のへどろを知って

生まれた赤子の手を触って、涙が止まらなくなる。そんな夢をみた。

僕たちの間にまだ子供はいない。現在のスタンスとしては「できてもいいし、できなくてもいい」といった感じ。

最初は子供は作らないつもりだった。嫁さんにもその旨は伝えていた。

金銭問題であるとか、嫁さんのメンタル問題だとか、年齢による流産やダウン症等のリスク。色々と理由はあった。

しかし、一番の理由は「僕が頑張りたくない」からであり、それが真実であった。その他の理由はおまけで、汚さを隠す装飾であった。

でも、その全てを嫁さんに話してきた。子供を作らないと伝えるのに、自分を繕ってもしょうがない。世の中、醜いことは色々とあるけど、「自分のためなのに、相手をおもうふりをする」のは、僕が嫌悪感を感じる大きいものだ。それになりたくなかった。

まだお付き合いをする前、うんこ童貞であった僕が勇気をもってアプローチをかけられたのは、「この人が居なくなった時、もう僕を受け入れてくれる人はいないんじゃないか」と思ったからだ。彼女の包容力の広大さを、勝手に予感していた。

事実、ここまで汚いことを話せている。直感というのはバカにできない。
夫婦関係の悪化は、なにかを「隠す」ことから始まるようにおもう。それは感情であったり、行動であったり。
反射的に隠してしまうものを意識的にオープンにしていかないと、どんどんと溝ができて、声も届かなくなるくらい離れてしまう。

自分はどういう人間なのか、常に問いながら、それをパートナーに伝えていくことが大事だ。

でもきっと、相手によってはそれができないこともあるんだろう。それは珍しいケースじゃない。
だからこそ、嫁さんがとても愛しい。

もちろん、僕の全ての汚さをぶちまけているわけではないけど、染み出す汚さ、吐き出した汚さを身に受けながらも、「愛してる」と言ってくれる。なんて幸せだろうか。

そんな彼女だから、子供ができてもいいか、と思えた。

半年くらい前から避妊をやめた。
正直、子供ができてほしくはない。でも、できたらできたで、泣くほど愛しいだろうとおもう。その実感が、今朝の夢にはあった。

僕をサポートすると宝クジがあたります。あと運命の人に会えるし、さらに肌も綺麗になります。ここだけの話、ダイエット効果もあります。 100円で1キロ痩せます。あとは内緒です。