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余命割り

もうすぐ死ぬとわかっていたら、どう過ごすだろう。

行きたかったところにいく?会いたい人に会う?伝えたいことを伝える?

そんなことを考えることがある。きっと僕だけじゃないはず。
妄想のきっかけって様々だけど、こういう考えの始まりとしてお決まりのパターンはひとつ。

パーっと遊びたい! 

これだろう。
働きたくねーとか、学校いきたくねーとか。日常という強制から抜け出したい欲求。仕事をやめて遊ぶのもいいけど、それを続けるほど貯金はない。だから基本的に、この妄想は庶民の娯楽だ。

そう。庶民はお金がない。こう言うと批判がくるか?炎上するか?

言い方を変えよ。僕はお金がない。

独り暮らしをはじめた時、通帳の残高は210円だった。結婚して、いまのアパートに移った時は15万くらいだったと思う。あれ、めっちゃ増えてんじゃん。天才かよ。

でもさ。例えば1か月後に死ぬとして、ぱーっと遊ぶのに15万円じゃ足りなくない?

いや、100万円、500万円でも足りないと思う。

死ぬとわかったその瞬間から、やりたかったこと全部やるんだよ。海外旅行だっていきたいし、美味しいもんも食べまくるし、風俗だっていきまくる。
宝石かって値段のウイスキー飲むし、霊薬かって値段の日本酒も飲んじゃう。チェイサーの水だって一杯3000円の超高級だぜ。

書いてて思ったけど、僕は下品な人間だなぁ笑 もっと素敵な欲を持てないもんかね。

こんなうんこ人間は置いといて。死ぬ前の最後の花火に、金勘定してるのって違わない?ってことだよ。

庶民共通の夢を楽しむ権利を与えられたのに、庶民共通の悩みで楽しめないなんて、馬鹿馬鹿しくて死にたくなるだろ。

だから、思いついたんだ。

余命割引。


死ぬ未来が決まっている人達に、各企業が破格の割引サービスを提供するんだ。
この制度によって、絶望は夢の実現に変わる。

診断書を提示したり、余命カードみたいなの作ったりしてさ。

死んでしまう人に金をかけてもしょうがないかもしれないけど。でも、雰囲気が明るくなれば、よくなることは多いと思うんだよな。

いざとなったら、死ぬほど金使って死ねる社会。いいと思わない?

なんてね。

がぶがぶ酒のんで、余命を削っておやすみ。

僕をサポートすると宝クジがあたります。あと運命の人に会えるし、さらに肌も綺麗になります。ここだけの話、ダイエット効果もあります。 100円で1キロ痩せます。あとは内緒です。