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嘘のエッセイ

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架空の体験を書くエッセイ集。
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2020年5月の記事一覧

溢れる心地を飲み干して

溢れる心地を飲み干して

天気が酔っぱらっていた。コンビニで唐揚げ棒を買って出たときのことだった。いつのまに雨になってたのかと思ったら、やけに酒臭い。水溜まりには泡がたっている。一度店内の戻り、ビニール傘を買った。

勢いのいい雨音が頭上で響く。傘をさして歩いていると、飛び出し注意の子供の看板がひとりでに動き出していた。おいおい、本当に飛び出しちゃだめだろと、見当違いのツッコミが頭のなかに浮かぶ。看板は飛んだり跳ねたりしな

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