ピアスを開けると人生変わるは本当か？

『ピアスと開けると人生変わるよ』

小さい頃、誰かに言われた言葉をずっと信じている。
自分の人生がピアスの穴一つで簡単に変わってしまうのはどうなんだ、と思いつつも、すれ違う人の耳元でキラキラと揺れるピアスを見るたび「あー、あの人も人生変えたかったんだろうか」と色々と考えてしまう。

でも、人生が変わるってどういう意味だろう？

自分の人生を死ぬまで全て知ってるわけじゃないし、なんなら人生というのはこれまでの軌跡だ。変わるもなにも、全て結果論でしかない。それでも私たちはいつも、人生に何かしらの“変化”を求めるのは、なぜなんだろう。

大人になれば出来ることが増えていくと思っていた。けれど、経験は人を思っているより陳腐化させる。朝起きて、仕事に行って、帰ってきて寝る。そんな日々のルーティーンをこなしていると、たまにそのことに危機感を覚えて隣の芝生が青々と繁っていることに気付いて焦ったり、周りの同じように過ごしている人たちがロボットに見えて怖くなったりする。この先、嫌でも自分の軌跡を残していかなきゃいけない中で、そのループから抜け出すには、どうすればいい？

今の状態からどう変わるか？そんなことはやってみないとわからない。でも、わたしは自分の未来に期待したい。なんとなく見えている道から外れることはものすごく不安になるかもしれないけれど、期待から生まれる行動は、結果的にもプラスになると信じている。

「ピアスを開けたら人生変わる」はある意味本当。
私は、私の選ぶ未来にこれからもエールを贈る。