4話. 運命の出会い〜プログラマー人生の始まり
時は2000年台、ITバブルはとっくにはじけていたが、僕は大学の卒業論文を手書きで書いた男だ。つまり、大学を卒業するまで、ほとんどパソコンを触ったことがなかった。
そんな僕の職業はプログラマー。しかも腕には自信がある。
人生は本当にわからないものだ。
僕は大学では機械工学を専攻していた。高校の担任の先生から勧められたのと、特別何かしたいことがあったわけでもないので、なんとなくこれでいいかという軽い気持ちで大学に入った。
だが、僕の学部は単位取得が難しく、多くの学生が留年する