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美術アプリPINTORを運営しています。美術館情報、アートの未来について書いてきます。

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最近の記事

あと10年で「美術館で鑑賞する」という習慣が終わるかもしれない。という話。

//病気の子供を使った詐欺と被害にあった男の末路 //破壊主コロナと創造主テクノロジー //アート鑑賞のリワード //絵を見るのではなく絵に入る時代へ 1.病気の子供を使った詐欺と被害にあった男の末路ある女性が赤ワインを飲んでいる男に「病気の子供がいるんです。お金を恵んでください」と言った。 男は不憫に思い、お金を渡す。去っていく女を見届けると別の男が近寄って来て言う。 「おまえ騙されたな。あいつに病気の子供なんていないんだよ。」 男が「そっか・・・病気の子供が

    • 「ラファエル前派の軌跡展」に行ってわかったこと

      「ラファエル前派の軌跡展」に行ってわかったこと //美術館作品が多すぎる問題 //展覧会で見るべき4つの絵 美術館作品が多すぎる問題美術館に行っても作品が多すぎる・・・。 すべてに時間を変えてたら、疲れそう・・・。 そう思った人も多いのではないでしょうか。 僕もその一人です。 これを言ってしまうと、本当に美術好き?って疑われるかもしれませんが、 「効率的に鑑賞したい」 と思ってしまいます。この「効率的に鑑賞したい」という欲求はなぜ生まれるのか?(そんなこと言う

      • 価格の高い絵ランキング

        ・価格の高い絵(西洋絵画)ランキング //絵画の価格はどう決まるのか? 本日は、絵画の中でも取り分け高価格で取引されたものをランキング形式で紹介させていただきます。 まず、前提! 高い絵画≠素晴らしい絵画 です。 国宝級の作品はそもそも値段が付けられないものなので、今回紹介される作品はあくまでも、市場に流通できるものになります。世の中には、以下に紹介する作品よりも貴重な作品はたくさんありますが、でも気になりますよね。今回は値段の付けられた絵画作品を紹介していき

        • ラファエル前派の軌跡展 三つの見どころ

          ・ラファエル前派の見どころ3点 //ラファエル前派とは? //代表的画家 ロセッティ //見どころ3選 ラファエル前派とは?ラファエル前派とは19世紀にラファエロ以前の絵画に戻ることを理想としたイギリスの画家集団による運動です。 メンバーはロセッティ兄妹,W.ハント,J.ミレー,J.コリンソン,F.スチーブンズ,T.ウルナの7人で創始したものです。 技法的には、当時の自然神学的な科学思潮を反映して、科学的な正確さと顕微鏡的な細密さが追究されています。 要するに中世や

        あと10年で「美術館で鑑賞する」という習慣が終わるかもしれない。という話。

          【これさえ抑えとけ!】クリムト展を100倍楽しむための2分間の予習講座  なぜクリムトの作品はエロいのか?

          現在、東京都美術館で開かれているクリムト展 優しいジャックニコルソンことクリムト。 【基本情報】を簡単に説明すると、 本名:グスタフ・クリムト(ドイツ語: Gustav Klimt) 1862年7月14日 - 1918年2月6日まで55歳まで生きた人です。 さて本題ですが、 美術館に行く前に、何を勉強しておけばいいのか? それは以下の3つの質問をさえ抑えておけば、100倍楽しく見れます。 ① クリムトが生きた時代はどんな時代だったのか? ② クリムトの作品はその時

          【これさえ抑えとけ!】クリムト展を100倍楽しむための2分間の予習講座  なぜクリムトの作品はエロいのか?

          バロックとかいう最高峰の芸術期

          前回は、ルネサンスの偉大なる巨匠5人を紹介していきました。 今回は、その5人の時代を経て、始まるバロック時代について分かりやすく説明させていただきます。 まずは、バロック期の美術を説明するにあたり、言葉ではなく、実際の絵で説明した方が早いと思いますので以下をご覧ください。 また、その際に、ぜひ思いつく限り、「違い」を挙げてみてください。 いかがでしょうか? 違いを挙げられましたか? 分かりやすく言えば、違いは大きく二つあります。 ① 明るさが均一なものから、光と影の

          バロックとかいう最高峰の芸術期

          ルネサンス芸術のここがすごい!人に話したくなる天才(変態)たちの逸話。

          ルネサンス芸術のここがすごい!人に話したくなる天才(変態)たちの逸話。 ルネサンスの説明は、wikiなどにも掲載されているので、 ここでは、時代が生み出した5人の天才たちについて説明しながら、ルネサンス芸術に対して、少しでも興味を持っていただけるようなものにしたいと思います。 その5人とは、 レオナルド・ダヴィンチ(1452年~1519年) ラファエロ(1483年~1520年) ミケランジェロ(1475年~1564年) サンドロ・ボッティチェッリ(1445年~1510年

          ルネサンス芸術のここがすごい!人に話したくなる天才(変態)たちの逸話。

          嫌いな美術が好きになる。5分だけ見れば鑑賞が変わる!西洋美術史【全体像編】

          ルネサンスとかバロックとか印象派とかいろいろ聞くけど、 それぞれにどんな特徴があるのかわからない・・・。 歴史的背景が分かったところで、本当に意味があるのか・・・。 そんな疑心暗鬼に陥ったアート初心者に送る 「5分で学ぶ、西洋美術史」の始まりです。 まず、理解する上で、美術史の変遷は前のジャンルの「昇華」か「反発」です。 大事なのでもう一度言うと 美術史は前のジャンルの「昇華」か「反発」です。 以下を見てみるとわかると思います。 上記のように前のジャンルの「昇

          嫌いな美術が好きになる。5分だけ見れば鑑賞が変わる!西洋美術史【全体像編】

          アート好きになる脳の作り方

          デートで彼女に美術館に連れられてつまらなそうにする多くのアート無関心族に送る第一弾の記事です。 私もその一人でした。知り合いの家が、まさに個人ミュージアムでひたすら、一時間アートについてのうんちくを聞かされ、 「アートの何がいいの?」っていつも思っていました。 分からない中で、二つの仮説が思い浮かびました。 ① 「ビジュアル」 家の中がおしゃれに装飾される快感。この良さは、まるでおしゃれに凝る女の子の気持ちに近いのでは? ② 「ストーリーへの共感」 画家の行き方や哲

          アート好きになる脳の作り方

          “これ”さえ意識すれば美術館が楽しくなる三つのコト

          美術館に行っても、「なんかすげー」ことまではわかるけど、何がすごいのかを口で説明できないのは、もったいないですよね。 自分もそうでした。 今日は、第一回の記事になるので、美術鑑賞を深めるために意識すべき三つのコトをご紹介します。 ① アウトプットを心がける 私が、美術館で50人にインタビューをしたときに、意外だったことは 美術館に一人で訪れている人がとても少ないことでした。 感覚的には、10人に1人くらいでした。 あとは、友達やカップルで2名で訪れているのが大半で

          “これ”さえ意識すれば美術館が楽しくなる三つのコト