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血の通った仕組みづくり

本日は、最近私が読んだおススメの本をご紹介します。

本のタイトルは、「無印良品は、仕組が9割」

著者は、良品計画(無印良品)の元社長で、38億円赤字からの「V字回復」を実現した松井忠三氏です。

38億円もの赤字企業をどう立て直したのか。
そのカギは、「マニュアルの作成と徹底した見える化」だったと言います。

それまでの同社の働き方は、「経験至上主義」でした。
個人に仕事を付けるやり方で、担当者に依存する属人的な働き方だったといいます。
その為、担当者がいなくなったら、また一から仕事のスキルを構築しなければなりませんでした。

これは、インドネシアの企業でも良く聞く話です。
特にインドネシアは、転職をしてスキルアップしていく傾向が強く、仕事を教えても直ぐに辞めてしまうというのはどの企業でも課題になっています。

血の通った仕組み

同社では、現在2000ページに及ぶ基本マニュアルがあり、それを現場の人たちが随時更新していく仕組みが出来上がっていると言います。

【引用】
「マニュアルに完成はありません。どんなに一生懸命につくっても、できあがったその瞬間から内容の陳腐化が始まります。」

最低でも月に一回は見直し、随時更新していく必要があります。

大切なのは、トップダウンのマニュアルではなく、ボトムアップのマニュアルです。
現場での気付きを直ぐにマニュアルに反映させ、改善を記録し実行していくそんな「血の通った」仕組みが重要です。

自分の仕事も「仕組み化」することでアップデートする

製造業の工場では、SOPやWIなどのマニュアルが多く使われていますが、事務作業ではどうでしょうか。

私の経験上、あまり事務作業で「血の通った」マニュアルを見たことがありません。
現状は、ISOなどの都合上マニュアルは作成したが、作ってから見ていないという企業がほとんどだと思われます。

まずは、自分の仕事をマニュアル化することから始めましょう。
毎日の朝礼や会議の進め方、挨拶の仕方など、仕組化が出来ている企業はあらゆる仕事を書き出しマニュアル化しています。

書き出すことで、無駄作業の気付きや改善点が見えてきて、改革が進んでいきます。

ご提案

上記のとおり、仕組み化=ITではありません。
従業員一人一人の知恵を明文化してマニュアルに纏めることで仕組み化を始めることができます。
また、そのマニュアルは企業の財産として、育てていく必要があります。

一方、ITを使えばより効率的に作業を行うことが出来るようになり、作業の標準化にも大きく役に立ちます。

ITを導入するというと「数百万円のシステム」というイメージを持たれるかもしれませんが、小さなシステム化から始めることもできます。

【1】エクセルマクロで自動化

  • 現在ご利用のエクセルにマクロやプログラムを組むことで、自動化出来ます。

  • 作業単価:1人日当たり2Jutaルピア

  • 最近日本で「4時間のエクセル仕事は20秒で終わる ノンプログラマーのGAFA部長が教えるExcelマクロ入門」という本が人気です。

  • この本のマクロを使った働き方を実現できるのが本サービスです。

  • マクロは自分で勉強すれば出来るようになりますが、業務で使えるレベルになるには1年ほどかかります。

  • また、年々人件費が上昇しているインドネシアでは、人よりもコンピューターが作業をした方がQCDの面でも優れています。

【2】RealtimeBI

  • 機能:レポートを自動で作成。データ監視(異常値が発生すればメール等でお知らせ)。

  • 日本のウィングアーク社のクラウドサービスです。(弊社にて取り扱っています)

  • ライセンス費用は、月額4Jtルピアと「約1人分の人件費」で「数十人分の作業」を行います。

  • その為、長く使うほど費用対効果が出てきます。

  • 設定は、ユーザー様自身でも簡単に設定が出来ます。

  • 事例はこちらから。https://www.wingarc.com/product/usecase/list.html#mb

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