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間違ったデータで間違った判断をしない為に

当地では、多くの日系企業で、生産管理システムや会計システムが導入されています。
それらの業務システムは、業務の運用にはとても便利です。
しかし、システムデータから分析用のレポート作成をする作業は、スタッフの方がエクセルで作成されている企業がほとんどです。

この「エクセル作業」は、御社でも同様ではないでしょうか。
しかし、それらのデータは、本当に正しいデータですか?

私が様々なお客様の現場で見てきた複雑なエクセルデータの半分近くで何らかの間違いを見つけてきました。
(関数のズレ、データ欠落、データ重複など)

そして経営層は、それらのデータを基に購買計画や経営戦略を立てていました。
これは、会社を経営する上で危険な状況です。

簡単な集計ならば問題ありませんが、本来、データの集計や分析用レポート作成には「データベース」の知識が必要となります。

データベースは、データ分析の基本です。
オフィスワーカーの一人一人がデータベースの知識を持ったとき、データ分析のスピードと精度が上がり、生産性は数十倍に上げることができます。

最近急成長企業の「ワークマン」の上層部では、エクセルによるデータ分析のスキルが必須だそうです。
このように、高価なシステムを購入しなくても、知識があれば、手元にあるアプリで十分生産性を上げることができます。

データベースとは

そもそも「データベース」とは何か。ご存知でしょうか。
簡単なイメージで説明すると、以下のようなものです。

  • データを格納する場所

  • 表の集まり

また、それぞれの表は、コンピュータが読み取りやすいように設計されています。
そのためデータベースがしっかりしていると様々な自動化が可能になります。

まずはSQLの学習

データベースを学ぶ第一歩は、SQLの学習です。
SQLとは、データベース用のプログラミング言語のことです。

SQLを学ぶ中で、表の設計方法や、表からのデータの抽出方法などを学ぶ事が出来ます。

SQLは、Progateというオンラインサービスで学ぶことができます。
Progateは、有料コンテンツもありますが、基本的なものは無料で学べます。
また、日本語、インドネシア語、英語なので、インドネシア人でもご利用可能です。
Progateのサイトは以下のとおりです。(日本のサイト。要登録)
https://prog-8.com/
※様々な他のプログラミング言語もあります。

次は、実務の中で学ぶ

SQLの学習が終わったら、次に必要なことは実践です。
(学習だけでは、業務で使えるスキルは身につきません。)

では、どうやって実務の中でSQLを使って行くか。
1番簡単な始め方は、マイクロソフトアクセスを使うことです。

既にPCにアクセスがインストールされている方も多いのではないでしょうか。
マイクロソフトオフィスの赤いアイコンのアプリです。

通常、SQLは、サーバ上で動作するためデータベースサーバが必要となります。
しかし、アクセスならば、個人がPC上でデータベースを作成することができます。

アクセスの詳しい使い方は、ユーチューブで検索すれば、親切なユーチューバーが丁寧に教えてくれますので、ここでは割愛します。

使い方の概要は、以下のとおりです。
1.テーブル(表)を作成
テーブルとはエクセルの表のようなものですが、コンピュータが間違いなく読取れるように、項目毎にデータタイプ(文字か数字か日付かなど)の設定が必要になります。
2.クエリを作成
テーブルが出来たら、計算処理(集計や他のテーブルとの結合など)をクエリで設定します。クエリは、SQLのコードでも設定可能ですし、マウス操作のクリックのみでの設定も可能です。
3.クエリを実行
クエリを作成したらクエリを実行して、レポート作成などを自動で行います。

アクセスを使うことにより、データベースを使って、精度の高いレポートを瞬時に作成することができます。

恐らく御社でも各部署に「エクセル関数の達人」のような方が数名いらっしゃるかと存じます。
アクセスは、エクセル関数の延長線上で、更にレベルアップしたスキルを身につけることが出来ます。
よって、IT人材ではない人も始められます。

弊社のサービス

SQLやアクセスは、個人学習でも習得可能ですが、弊社では、IT顧問サービスの一環として「アクセスのトレーニング」も実施しております。
学習にはメンターがいると早く学ぶことが出来ます

高価なシステムを購入しなくても従業員一人一人がITスキルを持てば、自社内で改善を進め、生産性を上げることができます。

他のIT企業には無いサービスです。是非、ご利用ください。

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