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4. 審判取り下げから再会まで

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#離婚

53. 娘の主治医との対面

53. 娘の主治医との対面

長い道のりだった。やっとここまで来た。向こうは私の一挙一動を判断材料にするだろうから、細心の注意を払って面談にのぞもう。
そんな複雑な気持ちを抱きながら、私は可奈の通う診療室のドアを開けた。



その日は、可奈の主治医と初めて対面する日だった。私はこの日をずっと待っていた。

審判の取り下げをするとき、「可奈の主治医と話したい」と裕太に伝えたけど、先生は忙しく、なかなか会えずにいたのだ。
いや

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50. 夏生の言葉と取り下げ申請

50. 夏生の言葉と取り下げ申請

可奈に会えなくなった当初、夏生がかけてくれてよく思い出していた言葉がある。

「俺は自分の息子のためだったらなんだってやるし、必要だったら嘘だってつくし人殺しだってやる。それが親ってもんじゃないのか?」

人殺しはやや大袈裟だけど、言いたいことはわかる。私も可奈の為だったら何でもやるし、プライドを捨てるくらい容易いことだ。それで可奈が救われるんだったら恩の字だ。



浜田さんに審判を取り下げる

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49. 取り下げの理由

49. 取り下げの理由

裕太が取り下げを望んだ理由にはこんなものがあった。

「毎月届く書面がかなりのストレス。それに、調停から審判に移行するときに追加で弁護士費用がかかるから、その前に取り下げて欲しい。そのお金は可奈のために使ったほうがよっぽどいい。」

取り下げ~和解の際に公正証書を起こすのを嫌がったのも同じ理由からだった。弁護士に依頼して書面を起こすと、また費用がかかる。

「信頼関係があればそんなものはいらない。

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