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東京大学/国語/第四問

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2020年4月の記事一覧

2010東大国語/第4問(随想)/解答解説

2010東大国語/第4問(随想)/解答解説

【2010東京大学/国語/第4問(随想)/解答解説】

〈本文理解〉
出典は小野十三郎「想像力」。筆者は詩人。
①段落。もし詩人が自ら体験し、生活してきた事からだけ感動をひきだし、それを言葉に移すことに終始していたならば、「詩人なんてものは、人間にとって、あってもなくても一向にさしつかえのないつまらないものになるだろう」(傍線部ア)。詩が私たちに必要なのは、そこに詩人の想像力というものがはたら

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2020東大国語/第4問(随想)/解答解説

2020東大国語/第4問(随想)/解答解説

【2020東京大学/国語/第4問(随想)/解答解説】

出典は谷川俊太郎『詩を考える〜言葉が生まれる現場』。

〈本文理解〉
①段落。「あなたが何を考えているのか知りたい」小田久郎さんはそうおっしゃった。電話口を通してぼそぼそと響いてきたその肉声だけが、私にとってこんな文章を綴ろうとする唯一の理由だと、そんなふうに私は感じている。
②段落。編集者である小田さんの背後に、無限定な読者を想定することは

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