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京都大学/国語(現代文)

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2023年1月の記事一覧

2010京都大学/国語/第二問(理系)/解答解説

2010京都大学/国語/第二問(理系)/解答解説

【2010京都大学/国語/第二問(理系)/解答解説】

〈本文理解〉
出典は木下是雄『日本語の思考法』。筆者は物理学者。著書『理科系の作文技術』は理系学生必携の書。
①段落。ひとに事実をつたえ、あるいは自分の考えをつたえるときには、その前に、言おうとすることを自分の頭のなかでおもてから見、裏から見して、もっとも本質的なことだけを洗いだし、それだけを書き、あるいは話すことが時代の要求である。しかし、

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2011京都大学/国語/第一問/解答解説

2011京都大学/国語/第一問/解答解説

【2011京都大学/国語/第一問/解答解説】

〈本文理解〉
出典は長田弘『失われた時代』。筆者は詩人。
①段落。「おまえはじぶんが生きなければならないように生きるがいい」という言葉が、好きだ。ロシア革命直前のモスクワの貧民街に生きる人びとの真実を生き生きとえがきだしたロシアの作家レオニード・レオーノフの最初の長篇『穴熊』の第一部にでてくる、名もない老帽子屋がポツンと呟く印象的な言葉だ。
②段落。

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