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藍島で猫まみれ -おまけのグルメ編-

森本のおばあちゃんの特別サービス「すき焼き」

藍島猫ツアーのレポは一応終わらせたのですが、旅の楽しみの食べ歩きの報告がまだだったので、おまけに書きます。
しばし、おつきあいよろしくお願いします。

今回は猫写真がメインの目的で食べ歩きはそんなに力を入れてなかったのと、ダイエット中なので食べるのは控え目でした。
でも、小倉も下関もうどんが美味しいんですよね。
だから、それは楽しみにしてました。
福岡県と言えば博多のとんこつラーメンが有名だし人気ですけど、あたしはラーメンが苦手で年間に数えられるほどしか口にしないので、うどんも美味しいのはありがたいことです。

羽田から飛行機に乗る時の朝ごはんはほぼこれ
穴守おこわいなり
いろいろな味のおいなりさんが楽しめるので嬉しい
藍島唯一の食料品店「森本商店」
細々と森本のおばあちゃんが営んでいる
商品の種類も数もそれほどないけど、旅人と釣り人の味方です
(最も大抵の人は本土で買って持ち込むのでお客さんは少ない💧)
撮影:2021年7月
狭い店内のほとんどを占めるのはイートイン用のテーブル
普段は滅多なことでは食べないカップ麺をお昼にいただきました
お湯はおばあちゃんが入れてくれます
お茶も出してくれて、さらに自分のために作ったすき焼きまで振舞ってくれました!
ペットの紅茶もお店で買ったもの

本土から通っている郵便局員のFさんやNさんはお昼を森本商店で摂っている。
去年来た時はNさんと一緒になり、たくさんお話ししてすっかり親しくなりました。
今年も会えるかなと思ったら、本来の担当のFだったのでちょっとがっかりしたけど、結果的にはFさんとも親しくなりました。
島で郵便屋さんと仲良くなる旅人もそうはいないと思う(笑)
このペットの紅茶をお店を出る時に忘れたことに、ホテルに戻ってから気がついたのです。
飲みかけて忘れてしまいおばあちゃんに悪いことしたなと、ちょっと落ち込みました。
今時の若もん(おばあちゃんから見ればね)は食べ物飲み物を粗末にしよるとか怒ってないだろうかと。
ところが翌日に予定を変更して再び藍島に渡り、帰りにお店に寄ったところ、おばあちゃんはペットを冷蔵庫に取っておいてくれたのです。
おばあちゃんには翌日に福岡の相島に行くと話してあったので、何を思って捨てなかったのか、多分勿体無い精神からだと思うのですが、おかげで飲み残しを回収できました。
おばあちゃんナイス判断です。
2日目は島の奥の千畳敷に直接向かってしまったので、その時は森本のおばあちゃんには会わなかったのですが、Fさんがまた今日も来てると伝えたので、お店に入るなり「昨日のお姉ちゃん、また来ちょるけんってFさんが驚いておったで」と笑いながら言われました。

スパイスバー・ドインディア

初日の夜は下関の唐戸に移動して友人のAさんと夜ごはん。
Aさんの選んでくれた長州屋台村の中のこの怪しげなお店に連れて行ってくれました。
地方でその土地の友人は、普通なら郷土料理のお店に連れて行くと思うのですが、なんせあたしの友人だけあってそんなありふれて無難な選択はしません。
下関でインド料理、京都でベトナム料理、富山で町中華などなど。
みんな分かってくれています。
さすがあたしの友よ。
店名の「ドインディア」ですが、強調の「ド」に「インディア」かと思いきや、オーナーさんが土井さんなので「ドイ+インディア」なんだそう。
でも強烈に個性的なお店とオーナーのキャラなので、前者の方で正解な気もします。
本場のインド人もビックリ!な濃いお店です。

サモサ
インド風満月サラダ
キーマカレー(小)
エビのスパイス炒め

サモサは通常3個のところを2人なので4個で作ってくれました。
満月サラダはウラド豆の薄焼きせんべいを適当な大きさに千切って野菜(紫タマネギとトマト)を載せていただきます。
サラダって感じじゃないですね。
おつまみです。
でも、豆の薄焼きはめちゃくちゃ美味しかったです。
これだけ何十枚でも食べれそうでした。
キーマカレーとは別にスパイスカレーというのがメニューにあって、Aさんがそちらをオーダーしようとしたらキーマカレーのことでした。
意味わかんないです(笑)
飲み物をオーダーする時も、それは時間がものすごくかかるとか美味しくないからオススメ出来ないとか、とにかくぶっ飛んだお店で、このお店を選んでくれたAさんには感謝しかないです。
こういう接客にガチ切れする人は来ちゃダメ、絶対!!

かしわとゴボ天うどん

2日目の夕食は小倉市民のソウルフード、資さんうどんに行きました。
去年初めて食べて虜になったお店です。
西日本のうどんは基本的に柔らかくて腰がないのが特徴です。
讃岐は別。
お出汁はすっきりした薄味が多いですけど、資さんうどんなど小倉はやや甘口でパンチの効いたお味です。
市内に何軒かあるチェーン店で小倉駅から7~8分の魚町店でいただきました。
一見セルフのお店ですけど、テーブルでオーダーして食べるシステムです。
コリコリしたかしわと、汁に浸かったところは柔らかく、外に出ているところはサクッとしたゴボ天は絶妙なコンビネーションで、東京でもこんな美味しいおうどんが普通に食べられるといいのになぁと思います。

プリントカフェオレと夜景と

資さんのうどんの後は小倉駅前のショッピングモール「セントシティ」最上階の展望カフェで食後のスイーツにクラシカルプリンをいただきました。
入口が一緒でMASTARS CAFEと餃子酒場シビカラに分かれている不思議なお店です。最上階は円形になっていて窓際にテーブル席やカウンター席が配置されているので、小倉の夜景を眺めながらくつろげます。

中央市場のレトロな喫茶店ひぐち

最終日の3日目はホテルをチェックアウトして電車で門司港に向かいました。
お目当てはガチレトロの中央市場。
高円寺や戸越銀座などの東京の賑わっている昔ながらの商店街も良いですけど、ここは本物のシャッター通り商店街。
かつては活気を呈していたのでしょうけど、時の流れを経て今は昔、大半のお店が閉まっていて文字通りのシャッター商店街です。
初めて訪れた時の衝撃は忘れられません。
恐竜の化石を発見した考古学者のように興奮しました。

やっているお店があることが不思議なくらいの寂れっぷり
廃墟寸前
これが本物のレトロです
カレー普通盛り ¥350

本当は最初に来た時にお友達が出来た思い出のカフェ「カドヤ(仮)」でランチを食べようと思っていたのですが、すでに止めてしまったようで、開いていませんでした。
そこで2年前に入ったことのある喫茶店のひぐちに行きました。
前にも来たことあるんですよとオーナーのおばちゃんに言うと、覚えていてくれて、しかもその席に座ってたと言うじゃないですか。
実はその時は1年前のことだと思っていて、それにしても1年前にちょっと寄っただけのお客さんのことをしっかり覚えているなんてと驚いたのですが、写真のデータを確認したら、2年前の3月のことでした。
え〜〜〜!
観光客が来ることはほとんどなく、大半のお客さんは地元の常連客ばかりだと思うので、印象に残ったといえばそれまでですけど、驚異の記憶力です。
カレーもレトロな器でお店にぴったりです。
値段がとにかく昭和レベルの安さでコーヒーは確か220円です。
経営が成り立つか心配なレベルです。

レトロそのもののクリームソーダ

食後にはデザート代わりにクリームソーダをいただきました。
ちゃんとした由緒正しいクリームソーダです。
と言うのも、

伝説のクリームソーダ

去年の5月に富山県南砺市城端の喫茶じょうはな線でオーダーしたこのクリームソーダは、愛茉の中で伝説になっているからです(笑)
おじいちゃんが自宅を改装してやっているご近所さん御用達の喫茶店で、あたしは地元の友人にリクエストして連れて行ってもらったのです。
そこでオーダーしたクリームソーダがこの爆発した状態で出てきた時は、まさに目が点になりました。
近所のおじいちゃん、おじさん、おばさんが相手のお店で、普段クリームソーダの注文なんてほとんどないのでしょう。
作り慣れていないせいで、ソーダにアイスを入れた途端にこの状態になり、どうして良いか分からず、照れ笑いしながら恐る恐る持ってきたおじいちゃんが愛おしかったです。
こう言う時にマジ切れする人はこう言うお店に来ちゃダメ、絶対!!
爆発したせいでほとんどソーダがなくなってしまった元クリームソーダは愛茉が美味しくいただきました。
ネタとしてこんな美味しいものはないです。
ありがとう、じょうはなのおじいちゃん。

ししまるさんのお店

ひぐちを出てから、近くのこのお店に寄りました。
パンやケーキやチクワや鉢植えや食器と雑多な商品を置いてある謎のお店で、ししまるさんと立ち話していて、神奈川から観光で来たと話すと、コーヒーでも入れましょう、中にどうぞと左奥のテーブルの前に案内されて、それからなんと4時間も話し込んでしまったのでした。
次に来る時は事前に知らせてくれたら七輪で肉でも魚でも焼きますよとLINEの交換までして分かれました。
まさかまた中央市場で友人が出来るなんて。

チョコドーナツと台湾カステラきな粉風味
唐戸でドーナツをいただきました
帰りの機内で台湾カステラを

ししまるさんのお店で話し込んでしまったので、急いで関門海峡を連絡船で渡り、対岸の唐戸へ。
ここでも過去2年連続で訪れてしっかり顔なじみになったカフェがあるのです。
閉店時間が迫っているので焦りました。

ふじ珈琲
移転のお知らせ

ところがお店は閉店してすぐ近くに移転してました。
移転しただけなら良いのですが、定休日でした。
下調べはしていたのですが、お天気次第で日程は柔軟に変更するつもりだったのに定休日のことをすっかり忘れていたのが失敗でした。
そこで下関市民のソウルフードである桃太郎うどんで早めの夕食にしようとお店に向かったら、こちらも定休日でした。
がーん。
地域共通の定休日、あるあるですね。
もう1軒お目当てのお店があり「ひよこヘッド」と言う、名前も雰囲気も怪しげなアジアンカフェバーなのですが、こちらは18時からの夜の部まで閉まっていてダメでした。
ことごとくお目当てのお店に振られてしまいましたけど、その分ししまるさんのお店で濃厚な時間を過ごせたので、良しとします。

唐戸滞在20分ほどで門司港にとんぼ返りして、小倉に引き返しロッカーの荷物を取り出して、駅ホームの立ち食いうどん屋さんでうどんをいただき、福岡空港に向かったのでした。

かしわうどん
確か以前は玄海うどんという屋号だったはず

駅の立ち食いうどん・そばなんてこんな時でもないと利用しませんが、このうどんも美味しいです。
九州も何気にうどん県ですよね。

そんなわけでおまけなのに本編よりも長くなってしまいました。
猫より団子です(笑)

やっぱり旅先でその土地の名物や怪しげなお店で怪しげな食べ物を食べるのは旅の醍醐味でもありますね。
とりあえず伝説のクリームソーダを超える飲み物には出会える気がしません。
そして食べ物もそうですけど、何より旅先で出会って親しくなった地元の方にまた会うのが楽しみで、だから同じところに何度でも旅してしまうのです。
ひとり旅だけど、独りじゃない。
それって最高に幸せなことじゃないですか。

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