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NLPのVAK

マーシャル・マクルーハン
天津飯(テンシンハン)や
魯肉飯(ルーローハン)の
仲間ではない。
メディア論の大家と言われる人で、
1911年生まれ、もう30年も前に死去
されている方だが、未だに名前が
取り沙汰されることも多い。

昨晩、某研究会の対談企画をZOOMで
拝聴し、マクルーハンのコメントが
引き合いに出されていた。

「耳から来る情報は魔術的。」

「ヒトラーの演説がもしTVを通してなされていたら、あそこまで上手く国民をコントロールできなかったはず。ラジオを通して、耳で聴いていたからこそ国民を焚きつけることができた。」

こんな趣旨のことをマクルーハンが
述べていたらしいのだ。
耳から入ってくる情報は、無意識の
うちに深層心理に効くのかも、
などという議論もあり、
「振り込め詐欺」がなくならないのも、
被害者が「耳からの情報」のみで判断
することを余儀なくされているから
ではないか、という話は「なるほど」
と思うことしきりだった。

この話を聞きながら、一時期少しだけ
かじったNLPの話を思い出していた。
NLPとは、「神経言語プログラミング」
という心理学の一分野。
そこで使われている概念の中に、
VAKというものがある。

Visual:視覚
Auditory:聴覚
Kinesthetic:身体感覚(味覚・嗅覚・触覚)

の頭文字をそれぞれ取ったもので、
「代表システム」と呼ばれる。

人間は、五感を通して外界の情報を
受け止める。
その五感のうち、他よりも優位にある
(代表している)感覚が存在し、
どれが代表システムかは人によって
異なる、というのがVAKの考え方だ。

Vが優位な人は、情報を目で捉える
のが得意。
Aが優位な人は、耳で捉える方が得意。
Kが優位な人は、触ったり、口に
含んだり、匂いを嗅いだり、などの
やり方が得意、
といった具合。

どれかが「絶対優位」にあるのでは
なく、あくまで相対的な話であるが、
自分自身の優位がどこにあるかを
知っておくことで、
コミュニケーションがスムーズに
取れるようになると言われている。

私個人は、Vが優位にあると自覚して
おり、実際に簡易診断ができるサイト
でテストしてみたところやはりV優位の
結果であった。
(テストサイトはいくつもあるが、
リンクを付けたところが初心者には
やりやすそうでオススメ。)

このVAKの使いどころとしては、
コミュニケーションをとる相手がどの
タイプかによって、こちらの説明の
仕方を変えることにより、伝わり方が
変わってくるという点にある。

A優位の人に、いくら絵や図で説明を
してもなかなか理解してもらえない
のが、じっくりと言葉を尽くして説明
したらちゃんと理解してもらえたり、
K優位の人に、言葉で色々説明しても
納得してもらえなかったが、実物に
触れてもらったらあっさり納得して
もらえた、なんていうことがあると
いうことだ。

「あの人とは分かり合えない!」
とう思いを持ったことは、生きて
いれば一度や二度はあるだろう。
もしかしたら、それはお互いの
代表システムが異なっていること
に起因しているのかもしれない。

身の回りにそういう人がいたら、
その人が V、A、K、どの感覚を
優位に働かせていそうかを観察し、
相手の土俵で相撲を取るつもりで
コミュニケーションにトライして
みると、突破口が開ける可能性が
あるはずだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。