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レストランの選び方が変わった

4月6日の日経新聞で、
「グルメサイト、グーグルに遅れ」
と題した記事が出ていた。

コロナ禍を経て、消費者の
レストランの選び方に変化が
見られるという。

つまり、以前はグルメサイトの方が
一日の長があったのだが、
今やグーグルマップを使って選ぶ
消費者の方が多い
のだ。

2020年に飲食店検索の際に利用する
ツールを調査した時は、食べログや
ぐるなびに代表されるグルメサイトが
若干グーグルを超えていた
という。

ところが、2022年6月の時点では、
グーグル利用が86.1%でトップ
これに対して、2位のグルメサイトが
61.3%
と、圧倒的な差を付けられて
いるのだ。

グルメサイトの利用が減った理由は、
主に下記であるようだ。
・「好みの店が見つからない」
・「信頼できる情報ではない」

一つ目の「好みの店が見つからない」
というのは、情報量は十分ある、
むしろ多すぎる位にある
のだが、
かえってそれが「この店にしよう!」
という決め手を欠く結果
となっている
らしい。

人は、情報を与えられすぎると、
かえって判断に迷う
というのは
行動科学の分野で既に明らかに
されていること。

二者択一とか、せいぜい3つ、5つの
中から好きなものを選ぶのであれば
容易であっても、20、30、あるいは
100とか1,000といった数字になって
来ると、もう選びようがない。

それゆえ、グルメサイトは別の
方法で付加価値を提供する方法を
模索
し、「この店がいい!」との
ニッチな判断軸を後押し
する方向へ
進むサイトが出て来ているのだ。
記事中に出て来る「Retty」
その一例である。

このnoteを書き始めて1年そこそこ
の頃に、グルメサイトについて
書いた記事があったのでリンクを
一応貼っておく。

もう一つの「信頼できる情報ではない」
というのは、私の上記記事でも触れて
いる通り、点数にしてもクチコミに
しても、「やらせ」「裏取引」的な
ことがあるのだろうと、多くの消費者が
感じてしまっている
ということ。

「集合知」を活用するグルメサイトは、
やはり情報の信頼度が命である。
胡散臭さが抜けないと、どうしても
他の検索方法へと流れてしまうのは
致し方ないところ。

それにしても、栄枯盛衰とはよく言った
もので、どんなに盤石と思われた企業、
ブランドであっても、ちょっとした
油断で、あるいは環境の変化によって、
あっという間に坂道を転げ落ちてしまう

ものなのだ。

食べログやぐるなびだって、
決してサボっていたわけではない
だろう。

しかし、現実はグーグルマップへと
利用者が多数流れてしまった。
また、ビジュアル重視の選び方をする
若者は、インスタグラムに流れている。
更には、Rettyのような、よりエッジの
立ったサービス
に流れる層もいる。

この状況をどのように受け止め、
どう復活ののろしを上げていくのか、
グルメサイトの行く末がとても気に
なるところだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。