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壁を越えていけ

「壁」と言っても
『進撃の巨人』の話ではない。

人生には、色々な壁が次から次へと
立ちはだかってくる。
高い壁もあれば、低い壁もある。
乗り越えると、次の壁がある。
それも乗り越えると、また次の壁。
そしてまた次、また次。

乗り越え続けていくと、いつしか
乗り越えられる壁の高さは高くなり、
乗り越える際のスピードが速くなり、
乗り越えるときの労力は減る。

そこで、乗り越える壁を変えずに、
ずっと同じ壁を越えるだけで満足
していたら、きっと成長がそこで
止まる。
否、止まるどころか退化が始まる
だろう。

壁というのは、成長に必要な試練で
あり、栄養である。
だから、壁にぶつかったなら、
「ラッキー!」
「よしきた!」
「これを乗り越えて一皮むけるぞ!」
とばかりに喜ぶべきだ。

なんてことを言うと、
「お前はマゾか?!」
と言われるかもしれない。
もちろん、私もいざ大きな壁が立ち
はだかってきたら、精神的に苦しい
のは間違いないし、乗り越えるまで
必死に努力している過程では「喜び」
の感情なんて思い出しているヒマは
ない状況となろう。

それでも、
「壁が現れたなら、喜ぶ」
という意思決定基準を設けて、
それを然るべきところに書き付けて
おけば、自らの成長機会をよりよく
活かすことができるようになる、
そのように思うのだ。

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この、キースへリングをほうふつと
させる絵と、本質を突いた短い文章を
セットにした絵本がある。
昨日紹介した、京都芸術大学の副学長を
お務めになっていて、日本における
コーチングの第一人者でもある、
本間正人さんの著作、『壁?』である。

ひと頃大ブームとなった
『チーズはどこへ消えた?』
と体裁が近しい本だ。

この『壁?』という本、少し前に友人
から頂戴し、あっという間に読み終えた
のだが、何度も読み返しては新たな発見
が得られるとても素敵な本だ。
本間さんご自身が、本当に魅力的な人柄
と圧倒的な知識、そしてスキルをお持ち
で、その本間さんと一冊の本を通して
哲学的な対話をさせて頂けているような
感じのする良書である。

今、仕事でもプライベートでも、
ちょっとした「壁」に挑んでいる
心境なのだが、そういうときにこそ
この本を再び読み返し、そして
「壁が現れたら、喜ぶ」
という意思決定基準を発動して、
壁を乗り越えるプロセス自体を
楽しむ方向へと自分を駆り立てて
いきたいと思っている。

2日前にエントリーした
「異種格闘技戦」にせよ、
今日の「壁」にせよ、
具体的に直面している課題や
困難を抽象化して捉えることで、
より対処しやすくなる。

さぁ、どうやって「壁」を
乗り越えていこうか。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。