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自分に対する圧倒的な愛情

Kindle Unlimitedを十分に有効活用
できていないという気持ちが日に
日に高まっていたこの頃。
家族が、雑誌とか漫画、ライトノベル
などを読んでいるので、元は取れて
いると思いつつ、これで読書量を少し
増やそう!との目論見は果たせておら
ず、多少焦りのような気持ちが生じて
いたのだ。

iPad Air を最近購入したものの、利用
するのはほとんど息子か妻。
今日の夕食後、たまたまスポット的に
空いた時間、目の前にあったのに手を
伸ばし、今がチャンス!と思って
Kindleを開いた。

後で読む本のリストをザッと眺め、
ローランドの
『俺か、俺以外か。』
をピックアップして読み始める。

歌舞伎町のホストには、全くもって
縁はない。
TVもほとんど観ないので、ローランド
のことも実はそれほど詳しく知って
いたわけではない。
メチャクチャ売れているホストが
いること、そして彼の語る言葉が
なかなかどうして本質を突いていて
面白いということ、その程度の
認識である。

iPad Air の画面は美しく、ページを繰る
のも非常に反応が良くて、今まで
iPhone の小さな画面で Kindle を開いて
いたのは即卒業しなければ!
と思わされる。
というのは余談だが、とにかく iPad Air
は良い買い物だったと思うことしきり。

さて、ローランドである。
本の中でも何度も出て来るが、彼は
自分のことが好き。
それはもう、徹底して大好き。

思わず笑ってしまったエピソードが
ある。
とあるお客様に
「(ローランドのことを)好き!」
と言われた彼が、
「俺も好き!」
と返した。
後日、そのお客様に
「私のことを好きって言ってくれた
 じゃない?」
と言われ、
「いや、言ってない」
と返すローランド。
なんと、彼の言った
「俺も好き!」
は、あろうことか
「俺も(ローランドのこと、つまりは
 自分のことを)好き!」
という意味だったというのだ。

一体どれだけ自分のことが好きなのか。
それだけ、自分のことに愛情を注ぎ、
プライドを持ち、徹底的に自信を
磨き上げたからこそ、不動のNo.1の
地位を築けたのは間違いない。

全体を通じて、ローランドがなぜ成功
出来たかの「秘訣」として感じ取れた
こととしては、彼の卓越した
「言語感覚」
である。

お客様をどうやったら喜ばせることが
出来るのか、しかもお客様をしっかり
区別(差別ではない!)して、上客に
より喜んでもらえるようにするには
どうすればよいのか、徹底的に頭の
中で考えて、考えて、考え抜いた跡が
垣間見えた。
そうやって頭を使い、言葉と格闘し、
それを実際のホストの現場で試しては
修正することで、洗練された
「言葉の遣い手」
としての腕前をメキメキと上達させて
いったのだろう。

「言葉」なくしてほとんどの仕事は
成り立たない。
「言葉」に対する鋭敏な感覚こそが、
仕事の質を左右する時代と言っても
過言ではないだろう。
マーケティングの仕事であればなお
のこと、「言葉」の大切さは強調して
し過ぎることはない。

字数も少ないので、ものの30分も
あればサッと読める。
気になるところだけ拾い読みでも
十分だろう。
Kindle Unlimited に入っている人は、
チェックしてみて欲しい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。