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第39回「読売広告大賞」

新聞を止めて久しい。
もう1年になるだろうか。

会社で日経MJを購読しているので、
マーケティングがらみのトピックは
そちらが十分カバーしてくれる。

一般的なニュースは、
ネット検索や、SNSのタイムライン
で十分に事足りている。

ラテ欄(ラジオ・テレビ欄)も、
ほとんどテレビを見ない私には
用がないし、そもそもテレビを
つけて番組表を表示させれば済む
話だ。

私のような人がどんどん増えて
いることは疑いない。
特に若い世代はどんどん新聞を
購読しなくなっている

そんな時代にあって、新聞広告の
価値もまた、どんどん落ちている

ことは確実である。

とはいえ、新聞広告というのは
実に興味深いメディアであると
いうのもまた事実。

視聴者を能動的な態度にさせ、
何度も広告を玩味させる可能性
持っている。

テレビやラジオのように、
流れたら流れっぱなしという
ことがない。

ネットほど検索性には優れていない
ものの、一覧性、読みやすさなどの
点では、ネット広告よりも秀でて
いる
と評価できるだろう。

今後、新聞広告がどんな変遷を
辿ることになるのか、
予測の難しいところである。

そんな新聞広告を評価する賞として
存在感の大きい「読売広告大賞」
去る7月14日に発表され、
「ルイ・ヴィトン×草間彌生」
広告シリーズが、見事グランプリを
受賞した。

実は、この広告は新聞だけでなく、
OOH(屋外広告)を中心に、
世界中を股にかけたクロスメディアの
広告を展開
していた。

新聞に出稿したのが11月末と1月頭
であったが、12月頃には芝の増上寺
において屋外インスタレーションの
企画を実施
しており、私も偶然に
出くわした。

新聞広告単体では、どうしても
読者層がかなり高齢な方へと
引っ張られすぎる
きらいがある。

老人のみをターゲット層とする
商品の広告であれば、新聞単体
でも良いだろうが、実際のところ
近頃の新聞広告は正に老人狙いの
商品だらけで、見るに堪えないと
感じたことも一度や二度ではない。

そう考えると、先に説明したような
クロスメディア展開を行うことで
話題性を喚起することによって、
新聞広告を使う意義がようやく
出て来る
と言えるのかもしれない。


読売広告大賞の準グランプリは、
ユニクロ「あたしンち」
お母さんを使って制作した、
2022年の母の日の広告であった。

辛うじてまだ新聞を購読していた
ときに、この広告を見ていたく
気に入った私は、このnoteで
取り上げて紹介している。

広告の内容が良かったこともあり、
多くの方に「スキ」をいただいた。
更に、「ブレーン」という雑誌で
この広告の続きを紹介していた
記事を見つけたので、続編も書いた
次第。

新聞広告の大半は「オワコン」化
しているかもしれないが、
まだまだ面白いものが作れることが
証明されたと言えるだろう。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。