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「Economic Inclusion」を使命に、ウクライナ難民を支援したMastercard

昨日紹介した「WARC Creative 100」という
アワードがあります。

2024年版のランキングにおける
No.1が、昨日のホンジュラスにおける
緊急避難的ピルの使用解禁を訴える
クリエイティブ
でした。

もう一つ、No.3に選ばれていたものを
ご紹介させてください。
Mastercard「Where to Settle」という
作品です。

「どこに居を構えるか」
といった意味合いのタイトル。

これは、かのロシアのウクライナ侵攻
多くの難民が押し寄せたポーランドで
Mastercardが展開したキャンペーン
です。

着のみ着のままで祖国から流れて
来た難民たちにとっては、
どうやって生きていくかという
大きな課題が横たわっています。

そしてそれは、より具体的には、
どこに居を構えるか
どうやって仕事を探すか
といった課題となるのですね。

Mastedcardが提示したソリューションは、
ポーランドに流入した難民と、
彼らが住む場所や働く場所をより探し
やすい地方都市を中心にそうした機会を
提供できる側とをマッチングさせる
デジタルプラットフォーム
でした。
要はアプリを開発し、難民たちに使って
もらったわけです。

「Diversity & Inclusion」という言葉が
今やあちこちで使われています。
「多様性と包摂」というのが直訳に
なりますが、要は、色々な人がいて、
それぞれを取りこぼさないようにして
行こう、という意味合いです。

Mastercardは、
「Economic Inclusion」を体現する
会社として、今回のクリエイティブな
キャンペーンをつくったという言い方を
していました。
すなわち、経済的な意味で取り残される
人をつくらない
、それが彼らの使命
あるという宣言なのですね。

世界的に注目されていた社会課題の
解決に取り組み、成果を挙げた事例と
して注目された「Where to Settle」は、
著名な広告賞である「カンヌライオン」
でも、「Direct Gold Lion」という賞を
受賞していました。

Mastercardというと、
真っ先に思い出すのは「Priceless」
一連の広告メッセージです。

お金で買えない価値がある。買えるものはMastercardで。

これはキャッチコピーの名作として
間違いなく数えられる作品の一つ
でしょう。

今回の「Where to Settle」も含め、
素晴らしいクリエイティブ作品は
ブランドのイメージを一気に引き上げ、
世の中におけるブランドの地位を
より堅固なものにしてくれます

日本では、VISAの方が圧倒的に強い
状況が続いていますが、
世界における発行枚数では勝っている
Mastercard。

今後日本においても、その存在感を増して
くる可能性があるかもしれませんね。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。